世の中には、虫に好かれるヒトがいるものです。
虫の暗躍する季節になり、家族の中で「いの一番」に被害に遭うのが、私です。くさいのか? 熱いのか?
冬が過ぎて、暖かくなって、肌をむき出しにして、開放感に浸っていると、途端に痒みが走ります。時すでに遅しで、最初はポツンとした赤みが次第に膨らんできます。かゆみ止めを塗って、痒さにじっと耐えて、痒さを忘れます。
ここで、いたずらに掻きむしると、傷ができて、それを治すのに余計な手間と時間がかかる。
そこで、蚊取り線香が必需品となる。1シーズンで50巻入りが3缶消費される。
実に困ったものだ。外作業の際は携行用ケースをぶら下げる。だけど、そのまま店に入ろうものなら、匂いを嗅ぎつけられて、火災報知器よりもけたたましい金切り声で大騒ぎをされてしまう。
ガソリンスタンドでは、いきなり店員にものすごい形相でにらみつけられて、水の入った缶を突きつけられた。宜なるかな。
むかしは、こんなには騒がれなかった。古き良き昭和の時代、今いずこ……。