「モシモ」なんて世界はないのだけれど

あなたの「モシモ」は
考えてしまう

もしも、あなたと出逢わなかったら


もしも、早くにあなたを知っていたら


もしも、あなたがわたしだけのものなら


もしも、あなたが…


こんな雨の降る夜はあなたの「モシモ」を考えてしまいます。

やっぱり永遠なんてない。
いまわたしの身体の中の細胞の形も
この一瞬一瞬に形かわっている。

すべてのことに永遠なんてない。
だからこのいまを生きたい。
どんな状況であったとしても
たとえあなたがわたしのものでなくても。
ふたりの時間は大切にしたい。

そして、爆発させたい。
穏やかにふたりの気持ちをぶつけあって…

もし 砕け散ってなくなってしまえば
またつくりあげればいい。
やり直しは何度でもできるから。

だから永遠なんてない。

だから永遠なんてない。

だから永遠なんてない。
どうぞ強く

どうか強く

握ってください

わたしのこの腕を

動けないように

逃げないように


あなたから逃げださないように

縛り付けてください

そうして欲しいのです


本当は…

氷の国はもういやだ

わたしの手で溶かしてしまう…

触れる度に壊れていく

薄い氷で出来たあなたは
わたしの体温で消えていく
近づけば近づく程

だからいまは遠くから
見つめるだけ

ガラスの国があるのなら
いってみたい
この体温をも包み込んで欲しいから

彼のね
茶色の透き通った
あの瞳をね

見るたびに
わたしは吸い込まれそうになる

だからね
いつも座るのは隣なの

横からそっと覗くだけ

お願い
こっちを向かないで!

わたしは帰れなくなってしまう


彼のね
茶色の透き通った
その瞳がね

どこかに帰ると
わたしは涙がでそうになる

だからね
本気にはならないの

嘘のシーツで気持ちを包む

お願い
わたしをみつけだして!

わたしはあなたと呼吸がしたいだけ


彼のね…