どれくらいホームセンターに通ったでしょうか。

うさぎさんの値段は¥1000ずつ下がりました。

このままペットショップにいたら、この子達はどうなるんだろう。


一羽だけでも救出したい。

でも、どちらも選べない。

そんな葛藤で、更に時は過ぎました。


ある日、半額迄値下げされていました。

こっそりゲージから指を入れたら

焦げ茶の仔がペロペロなめてくれました。


(か、かわいい。)


夕方には水が切れてる。

牧草も切れてる。

ペレットの容器に交互に顔を突っ込む二羽。


その時はまだ

お迎えの決心はついていませんでした。


そして仕事中もあの二羽が頭から離れなくなりました。

誰か幸せにしてくれるといいけど。

イヤ、誰にも渡したくない。


午前中は全く仕事に集中出来ず、

(これはたまらん。)

と昼休みにペットショップに電話しました。

オーナーが出て、愛想よく

「どっちの仔にします?」

「両方お願いします。」

「本当ですか?」

お迎え前に

ゲージ立ち上げを済ませ

エアコン買わないといけないので、ギリギリ迄ペットショップに置いておいてもらう事にしました。


当日、「売約済みですか?」聞いている人がいました。
「ハイ(ニコニコ)」
「二匹ともですか?」

他にも
20代くらいの男性が少し離れて売約済みのカードをじっとみていました。
多分、迷われていたのでしょう。

8月5日の二羽。
身を寄せ合って何かの不安に耐えていた。

ある量販店のにいたうさぎ。


ひとつのゲージに2羽でいました。

元々うさぎが好きだったので、しゃがみこんで見ていました。

結構長いこと見ていたと思います。

2羽は仲が良く、いたわりあっているように見えました。

夕方には餌も牧草も切れており、空のヘイホルダーを鼻でツンツンつついているのをよくみました。

値段は1羽¥35000だったと思います。


「うさぎさんだー可愛い。」


「うさぎさんだー!可愛いね!」


お客さん達はそう言って通り過ぎてゆきます。


「ネザーランドドワーフ?」


そう読み上げるお姉さん。

ゲージのそばでバスケットボールをドリブルする子供。

隣の犬猫ショップからの絶え間ない犬の鳴き声。


2羽のうさぎ達はそんな環境に身を寄せ合って健気に耐えているように見えました。

私はその二羽が

「雪の女王」

のカイとゲルダのように見えました。



 


そして、時間があれば2羽を見に

量販店を訪れていました。