(注意書き)
毎回、悩める男性諸君に、
素晴らしい実用知識を提供しているこのブログ(!)
しかし。
今回だけは、非常に反感を買いそうです。
以下の条件にあてはまる方のみ、ご覧になっていただけたらと思います。
・生まれてこの方、女のコと付き合ったことがない。
・どうしてもどうしても彼女がほしい
・自分は、心が大らかな方である
条件をクリアした人、さあどうぞ。
さて。
彼女いない歴=年齢を、ひたすら更新し続けている人。
彼女ほしいのに、なぜできないんだろう。
何であんな男に彼女ができるんだろう。
オレは努力が足りないのか?
やせればいいのか?
つーか結局ルックスなんだろ。
整形でもすればいいのか?
そんな、やけ気味な気持ちもわかります。
が、そんなあなたに、
一つ教えておきたい事実があります。
それは、
モテない男ほど、妥協ができない
ということ。
あなたに彼女ができない理由は、
はっきりいってその一言に尽きるのです。
あ、ちなみにこの時点でちょっとカチンときた方、
いつでもリタイア受け付けます。
飛ばし読みしてくださってけっこうです。
妥協ができない、イコール、理想が高いということですね。
「いやいや、理想は高くないよ。
どんな子でもいいもん。彼女になってくれるなら」
と彼らは言います。
が。
その一言がクセモノなのです。
「どんな子でもいい」
そう言いつつ彼らは
体重70kgくらいありそうな女の子は、デートに誘わない。
化粧もしたことなさそうな太いまゆげの女は、決して選ばない。
自分より5歳以上年上の女は、恋愛対象として見ない。
そこなんですよね。
人から選ばれないあなたが、
人をえり好みしている場合じゃないんです。
「じゃあ、ブスでデブの女とでも付き合えというのか」
とキレられそうですが
「はい、そうです」
と私は答えたい。
「彼女がほしい。どうしてもほしい」
と言うからには、
どんな女とでも付き合わなければならない
そういう覚悟をもってほしいのです。
ただし付け加えたいのは、
最初は、どんな女とでも付き合わなければならない。
ということ。
つまり、
最終的にかわいい彼女がほしい。
そう思うなら、
それまでに、何人かの練習台を準備しなさい。
ということです。
思うに、
人と付き合うというのは、それなりの技術がいるんですね。
最初のデート場所の選び方や、うざがられないメールの返し方、
女のコが機嫌悪そうなときの対応の仕方、
手をつなぐタイミングや、2人でいる沈黙のときの身の処し方など
今となっては大して意識もしない、これらの些細なこと。
ですが、間違いなく
私が最初に人と付き合った時点では、
こういう一見くだらないことでも、とても悩んだのです。
メールが返ってこないと不安になって
「何で返信ないの?何か私怒らせること言った?」
としつこく連絡したり、
デートで
「この話知ってる~?」とうんちくを語りだす男に
「あ、昨日テレビでやってたでしょ?」と
話をとって自分が延々しゃべり始めたり。
…いろんな失敗があったんですよ(遠い目)
今考えると、
「げ、何であんな男と付き合ったんだっけか…」
と思うこともありました。
でも、そういうことを繰り返して
「次に付き合った時は、同じ失敗をしないように気をつけよう」
「あ、この手法は使える。これで本命の○○君にトライしてみよう」
など、習得していったわけです。
つまり、勉強と一緒ですね。
知識をつめこんで実戦でテストして、次第にレベルアップしていくものなのです。
そうすれば、
最初は見向きもされなかった男も、
数年間かけて積んだ経験とテクを生かして、
めでたく落とすことができるわけです。
これ、
大学に合格した時のような達成感を味わえます。
だから、経験値ゼロのあなたがいきなり
「普通の、そこそこの彼女がほしい」
というのは無理な話。
九九もできないくせに
「因数分解したい」と言っているようなものなのです。
手順をふめ、手順を。
お分かりでしょうか。
人並みの彼女をつくる。
という最終試験の前には、
しかるべき「予備テスト」で、経験を積むしかないわけです。
「予備テスト」イコール
顔や体型にやや難アリの女のコだったり
バツイチの年上女性だったり
ファッションや会話がおぼこい処女臭ムンムンのコだったり
とにかく、レベルを下げれるだけ下げて、トライして下さい。
そのへんのブサイクな女すら落とせない男に、
一人前の彼女はつくれません。
(あ~言っちゃった)
ここまで読んで、
そんなことまでしなきゃいけないのか…
とげんなりしてしまった人へ。
さしあたって今、
あなたに必要なのは
「彼女」
ではなく
「彼女がいたという既成事実」
なのです。
例えていうなら
果物のドリアン。
強烈な臭いを発するこの物体ですが
その実を、現在の一般人が抵抗なく口にできるのは
「これは食べ物なのだ」という認識があるから。
つまりは「先代のひとたちが食べてきた」という事実があるからこそ。
何が言いたいかというと
彼女がずっといない今のあなたの状態は
誰からも食されたことのないドリアン
と一緒なのです。
合コンで、なんだか強烈にさえない男がやってきた。
そのときに女のコの胸に去来するのは
きっとドリアンを最初に見た人と同じで
「これはもしかしたら食べ物かもしれないが
あるいはそうではないのかもしれない」
という思い。
そして普通の女のコは
「そんな不確定なものを食べる気にはならない」
と確実に思う。
が、そこで
「半年前に別れました」
とでも言えば
「彼女いたんだ」という感慨とともに
「あ、これは食べ物だったんだ」という認識が成される。
そこから食されるかどうかは、また別の話です。
「好みじゃないから無理」と、
食わず嫌いの人に拒絶されることもあれば、
一方ではゲテモノ好きの人もいるかもしれません。
重要なことは、
「人と付き合ったことがある」という既成事実によって
とにかくまずテーブルの上にあがることです。
このように、
「誰とも付き合ったことがない」 というのと
「1人だけど、付き合ったことがある」というのは
天と地ほどの差があるんですね。
一人目の彼女ができれば、それが呼び水となる。
これはもう確実です。
最初のうちだけ、理想とプライドを捨て、
どうか耐えて下さい。
さて。
この回にお付き合いいただき、ありがとうございました。
このつたない長文を最後まで読める我慢強さと、
この挑発的な内容に耐えうる寛容さがあれば、
あなたに彼女ができる日もそう遠くない。
…かもしれません。