ゼロを積み重ねて、荒野から街へ
ふと気づけば、荒野に立つ自分辺りには何もなく、裸同然の自分がいる。ただ無力で、頼るものもない。そこへ現れる敵。これは、もしやロールプレイングゲームの始まりだろうか?強い相手に挑むにはまだ早い。今は逃げるのが最善策。そして勝てる相手だけと戦う。ひたすら、自分と敵しかいない世界で戦い続け、経験を積む日々。時間と労力をかけ、コツコツとレベルを上げる。そうしているうちに、武器が手に入り、戦力もぐんぐん向上する。筋肉ムキムキに成長した自分を見て、「こんなに鍛えられていたのか」と驚く日がやってくる。できることが増え、世界は変わる。荒野から街へ。出会いと交流のステージへ。見知らぬ誰かと酒場で語り合い、意気投合する。相手を知り、自分の得意なこと、苦手なことがはっきり見えてくる。尊敬する人が現れたり、自分とはまったく違う価値観に興味を持ったり。似た者同士は親友になり、支えあう仲間になる。仲間ができた世界では、敵と戦う時も、互いの力を生かしたチームプレーが生まれる。一人では立ち向かえない強敵に挑み、思いもよらぬ成果を手にする。その瞬間、景色が変わる。世界そのものが変わる。すべては、ゼロからたった一つを積み重ねることから始まる。一歩ずつ、一つずつ。今年の目標、ちゃんと考えないと。「舞の独り言」より。