じゅんには電話相談の日は伝えてあった
帰って来てからも普通に過ごすが
話をふってはこない
本当は気になっているであろうに
態度にもださない
じゅんの気持ちとしては
ななが慰謝料請求して
貧乏女が逆上したら
自分の罪が重くなってしまう
かもしれない
そうなってしまうなら
ななを止めなくては
というところだろう
翌日になっても相談の話を
持ち出してこないので
このままスルーして
終了にしようとしてるっぽいので
あえてななから話をきりだした
一通り相談した内容を伝えた
その上で再度聞いてみる
ななはこのまま話を
進めようと思うけど
じゅんはどう思うの
俺は事件の方が面倒くさい事に
ならなければ
なながやりたいなら
やったらいいと思う
そんな返事をもらった
そうだよね、それしか
言えないよね、現状では
返答を確認して
慰謝料請求を決意した
そうとなれば
早く契約して
早く担当弁護士を決めて
色々と相談したい
じゅんの処分が決まったら
すぐに行動に移れるように
準備時間はたくさん
あった方が良いだろう
改めて弁護士事務所に電話する
契約をお願いしたいので
契約書を送ってほしい旨を
伝えると
契約担当事務員が詳しく
話を伺いますが
あいにく電話応対がいっぱいですので
折り返しご連絡致します
またですか
仕方ないですね、超大手ですから
そりゃ相談も契約もたくさんあるでしょうね
とも言えないので
おとなしく折り返しを待つ
珍しく30分程度で
連絡がきた
改めて契約をお願いしたいので
書類を送ってほしい旨を伝える
契約担当事務の返答は
弁護士に確認をとり
OKであれば改めてご連絡致します
はあ
意味が判らないのですが
どういうことですか
申し訳ありません
弁護士になな様から契約の旨の
ご連絡を頂いた事を報告し
契約しても良いか確認が取れたら
改めてご連絡致します
わかりました
ご連絡お待ちしています
馬鹿にされてるのかと思った
なぜ、そのぐらいの事
先に確認をとらないのか
こちらの先の連絡で
十分に意思表示してるのに
事務員の仕事能力はゼロなのか
慎重にもほどがあり過ぎる
怒鳴りたい気持ちをまた堪え
普通を装う
淡々と仕事をこなして1日が終わる
その日の勤務終了後
帰宅した瞬間に弁護士事務所より
着信
やっと進んだか
と思い電話に出ると
極めつけ
事務員の回答
弁護士より確認がありまして
ご主人様の件は
今後2か月ぐらいで
解決しそうでしょうか
もしそうならば契約できるのですが
そうでない場合は処分が決定後に
契約をした方がいいのではないかと
がっかりした
あれだけ相談の時に詳しく説明させておいて
処分の時期の判断を弁護士はできないのだろうか
相談の時にはすぐにでも契約のような
話を持ち掛けてきていたのに
腹立たしいのと落胆とで
対応は乱雑になったが
事務員に
わかりました、夫の処分が決まったら
改めてこちらからご連絡致します
といって電話をきる
ぐったり以外のなにものでもない
大手だから を
百歩譲って仕方ないとしても
無駄な事に時間がかかりすぎる
迅速・ミスなく・スマートに
が仕事のモットーの
ななにとって
こんな事は苦痛でしかない
本題に入る前に
こんな苦痛が待ち受けているとは
想像できなかった