5月中旬
柊木さんが転校してから五日が経ち、徐々に私たちのクラスに馴染んで来た頃になる。
今日は土曜日で学校はお休みになる。この日は修司と一緒に柊木さんを街に案内する事になった。
なったんだけど…
「うわぁー、完全に遅刻~!!!」
今日、私はこの大事な日に寝坊してしまった。私が寝坊した原因は昨夜の出来事が原因であった。
~昨夜~
私は明日の準備をしていた。準備と言っても直ぐに終わる事だけどね。
「お父さん、お母さん。お休みなさい。」
仏壇の前の写真に映る両親に就寝の挨拶をし、私は部屋で就寝する。布団に入り、目を閉じる…が、
「…眠れない。」
布団に入って約一時間(時計は見てない)。何でか知らないけど眠る事が出来ない。目を瞑ろうにも数分で目を開けてしまう。
「そうだ。こんな時は本を読もう。」
私は本棚から本を取り出した。先週本屋さんからオススメされた本を買って来て内容は…
「…相変わらず何これ?」
内容は女子と女子が本気で愛し合う…百合だったかな…その、同性愛の小説だった。
読んでみたけど、女子と女子のお互いの愛情は何だかんだ花があって良い感じはする。男子と男子のあれは全くもって想像したくないけど…
まぁ、どの道現実ではありえない現道だと思うけどね…。
読み始めて一週間は過ぎて、物語も終盤が終わりそうになっていた。どうせだから私はこの本を今読み終えようとした。
「うーん…やっぱり何か解らない感じが…」
こうして私は本を一冊読み終えた。しかし、読み終わっても同性愛と言う事が理解できない。
理解できないし…未だに眠気が来ない…。ここで私は一度時計を見る事にした。
時間は午前一時を指していた。
~翌朝~
そして、気付いたら時計の針は九時十五分を指していた。私は直ぐに起き上がって顔を洗って髪を寝癖を直してそれから今日着る私服に着替えて持って行く物を持って、両親の挨拶を忘れずに自宅を後にした。
~市街地~
こうして私が待ち合わせ場所に到着したのは十一時。約束の時間に一時間も遅れてしまった。
「二人は何処に居るんだろう…」
私は周囲に柊木さんと修司が居ないか確認する。すると、私の携帯電話(スマートフォン)に電話が掛かって来る。相手は修司からだ。
『おい真心。お前何遅れてんだ?電話も出ないし…』
「う、うるさいわね!今何処に居るのよ!」
『あぁ、もうお前の背後に居るぜ?』
私は直ぐさま後ろの方を顔を向けた。そこには険しい表情をした修司と苦い笑みを浮かべた柊木さんが居た。
「一時間の遅刻だぞ?」
「・・・・・」
私は何も言うことができなかった。
「おはよう。風見さん。」
「…お、おはよう。」
柊木さんの挨拶でようやく私も挨拶をした。
「…これは一本貰ったな♪」
修司が発した言葉が突き刺さったのか、これはやられたと感じた。
「…寝坊しちゃったのは仕方ないよ。ね、風見さん。」
柊木さんは励ましてくれるけど、ごめん。私は寝坊、遅刻は絶対にしないって決めた人間だからその様な励ましの言葉を浴びせられたら私は…
「本当にごめんね。これからは気を付けるから…」
「うん。これからは気を付けるんだよ?」
「…はぁ~い(^▽^;)」
柊木さんからのお言葉を聞いて私はこれから気を付けようと思った。
「さて、真心の遅刻の仮は今度返して貰う事にして、」
修司の奴…完全に調子乗ってるよコイツ…
「予定していた計画は初っ端から狂っちまったから、プランBで行こう。」
「プランB?あったのそんなの?」
「…ま、まぁな。それじゃあ喫茶店に行こう。」
修司の発言に疑惑を感じたが、こうして私たちが良く行く喫茶店に足を運んだ。時間は十一時四十五分を指しており、私たちは喫茶店で昼食を摂る事にした。
喫茶店に入店し、店主の乃村さんは私たちの存在にいち早く気づいて私たちに微笑んだ。
「おや。真心ちゃんに修司君。それと…」
「柊木菊乃です。今週この街に引っ越して来ました!」
「おやおや、元気が良いねぇ。私は店主の乃村と申します。よろしく。」
「よろしくお願いします!」
私たちは四人用の席に座り、注文表を開いた。手頃なメニューを店主に注文して、その間に何処へ行くのか修司に聞く事にした。
「で、そのプランBはどんな内容なの?」
「あぁ…これから決める所だよ。」
「…は?」
私は先ほど、修司にプランBはあるか聞いたけど…
「あ ん た さっきあるっつったよねぇ!あぁん?」
決めてないって信じられない!私は修司の胸ぐらを掴んで罵声を投げ掛けた。
「風見さん…」
「柊木さん止めないで!こいつ殴んないと…」
「遅刻したのは誰でしょうか?」
その言葉を聞いた私は制止するかの如く殴ろうとした拳を止めて、機械のように首を柊木さんの顔に向けた。彼女は微笑んでいたが、内心は恐らく…
「あ、それは…その…」
「私から見たらお互い様なんだけど…風見さんは町田君にどんな面影を下げて殴ろうとしたのかな?」
その言葉を聞いた私は先ほど私が起こした失態を思い出した。
「あ…ごめん…」
私は掴んでた修司の胸ぐらを放した。
こうして決まっていなかったプランBは食事中に決まり、順番としては、
書店→雑貨店→服屋→娯楽施設→…
「良し、順番としてはこうなるか!」
こうしてプランBが決まり、昼食を終えて遂に街案内はスタートした。
後書き
第二話をちょっと修正しました。
