みかのはなし
高校のときからの友人に みか という女性がいる。みかは、バレー部で、明るくて、いつも笑顔で、たとえ不平不満を口にすることがあっても、面白おかしく、決してイヤな感じに仕上げない。みかの周りにはいつも明るい友達が集まっていて、でしゃばらないのにクラスの中心的存在になる。私にないものをたくさん持っている、憧れの人だった。付属高校だったので、大学も同じ学部になったけれど、卒業してからしばらくは疎遠になってしまった。…どこでみかをみつけたのかな?おいちゃんが開いてくれた同窓会??それともFB??きっかけはすっかり飛んでしまったけれど、出産後しばらくして、またみかと連絡を取るようになった。天ぷら屋さんの奥さんになっていた。何度か年賀状のやり取りをして、アド街ック天国、にも出ていて、みかが市場に買い付けに行くところも取材されていた。そのあとにFBでご主人の天ぷら屋さんの投稿が目についた。もう、それはそれは美味しそうで。絶対に絶対に食べに行くんだ! と心に決めて、次男が幼稚園に入園して、日中に時間があいてから、地元が近い高校の友人と一緒に「天ふじ」を訪れた。13~4年ぶりにあったみかは、まさしく、みかのままで、ちっとも変っていなかった。さらにいいことに、お酒大好きな女性になっていた。ご主人の天ぷらも、とってもとってもおいしかった。 (※みかが作成している「天ふじだより」。イラストのすばらしさ。文章も読みやすく、食物への愛が溢れていて、字も美しい。)それ以来、天ふじに飲みに行ったり(イートインではありません、店先の椅子で勝手に飲む)我が家に、他の友人家族も招いて忘年会をやったり、みかと友達と、ちょこちょこ会って飲みに行ったりするようになった。彼女の子どもたちと私の子どもたちも、互いに仲良くなってくれて、特に娘同士はすっかり意気投合したようで、一度しかあっていないのに、娘は何度もみかの娘ちゃんの話をする。で、友達もみか、で娘もみかこ、な件。娘の名前をつけるときに、夫の希望は「明るい名前」私の希望は「子がつく名前」モデルの 市川実日子さんが好きだったこともあったし、私の心の中には、友達みかのスマイルがあった。みかのように、明るく素直に育ってほしいなぁと、思ったのでした。そんな みか と、先日オザケンを語る会を開催。結果、オザケンについてはほとんど語らず、好みのタイプの男性を9人ずつリストアップして、小出しに発表しあって盛り上がるという、しょーもない酔っぱらいの会だったわけですが、 (※伝説?! オザケンひふみよBOX)みかがこれを貸してくれました。私が一番読みたかった「ドゥワッチャライク」。マガジンハウスのファッション誌「Olive」に連載されていた小沢健二氏のエッセイ。もう、青春ど真ん中。独自の視点で、支離滅裂に話を展開させていくように思わせておいて、最後はしっかりつながる、だったりよくわからないまま放り投げて終わる、だったり、こんな考え方があるんだなぁ、とか、多面的に物事をとらえるとか、決して主観で言い切らないように見えてそれ自体が強いこだわりだったり、いろんなことを考えさせてくれた文章。時には置いてけぼりにされる文章。大好きでした。今日またしても次男が熱を出したので、のんびり読みたいと思います。30半ばを過ぎ、アラフォー世代に突入した私。ここへきて、人との縁にとても恵まれていると感じます。楽しい時間や、心の豊かさを与えてくれる、私の飲酒ライフに付き合ってくれる、友人たちに感謝しています。プラスの刺激をたくさんもらって、自分自身もちゃんと大人になりたいな。