このゴールデンウィークの間、部屋と押し入れの整理をしていたのですが、なかなか片づかないです。。途方に暮れつつもいらないものを捨て、物をあちらにこちらにと移し替えていたら、万年筆のカートリッジが2箱出てきました。裏に値札が貼ってあって一つが寺町三条上るにあった文適堂、もう一つが河原町三条下るにあった壺中堂で買ったものでした。

どちらの店も今はなく、6年くらい前に壺中堂で、20年くらい前に文適堂で買ったものだと思うのですが、記憶が定かではないです。どちらとも少し使ったまま残っていたのでした。

文適堂と言うと建物の中が、地下と言うには階段で5段くらいしか降りないところにフロアがあり、二階も中二階と言うのでしょうか、上の空間を大きく取っていてぜいたくでおもしろい造りでした。最近、前を通っていないのですが、その建物には今でも文具や資材を扱っているお店が入っていたように思います。

壺中堂は小さなお店で文具のほか小物なども扱っている店でした。ある人から「昔、荷物を送るときに相手方の住所を書いた荷札を売っているところを知りませんか」と尋ねられ、「荒物屋さんか文具屋さん、文具屋さんであれば壺中堂さんやったらあるかも知れないです」と返事しました。後日、その人から「壺中堂さんに行ったらいろいろな大きさの札があって、正式には“えふ”って言うみたいです」と報告してくれて、構えは小さくても奥にたくさん商品を揃えているのだな、と感心したことを思いだしました。

文適堂と言う店があった、壺中堂と言う店があったことは覚えていても、意識して思い出すことは無いのですが、値札をはがさずしまい込んでいたことで、久しぶりに思い出すことができました。でもこれが、なかなか物が減らない原因やなー、とも思うのです。

今はない文具店