ずっと安全な場所に居るはずなのに、ずっと助けてほしいと思っている。

大切な人が居て、その人と暮らしを共にしているのに

体の真ん中に穴が空いていてそこから感情が通り過ぎていく。

ぽっかりと口を開けたその穴は、隙を見ては私自身をも食べようと襲い掛かってくるので

食べられないように必死に穴を押さえつけて、周りの人には穴なんて空いてないよって顔で平気な顔をしてみせている。

ひとりっきりになってしまうのが怖いから私は私を作り上げる。

こんなに私は強いよ、まともな人間だよって、虚勢を張れば張った分だけ私の穴は大きくなっていく。

誰と居ても、どこに行っても、ひとりっきりだと感じる。

誰とも理解しあうことができない。

心の中の隅から隅まで見てほしい、分かってほしいと願っているのに

そんなことはかなわないと分かっているからせめてあなたの好きな私でいようと思ってはまた笑顔を貼り付ける。

生きていくのがとてもこわい。

いっそ一人だったらと何度も考えたことがある。

でも私は弱いから、ひとりでなんてこわくてこわくて歩いていけない。

あまりにも弱い。強くなりたいと何年もずっと思っていたのにどうしてこうなんだろう。

真綿で首を絞めるように、自分自身を殺している。

私にはなんにもない。