出会い
今から20年近く前の9月
友人に誘われて行ったパーティ。
あまりうるさい場所が嫌いな私は、壁にもたれて踊ってる人達を眺めていた。
(いったいいつまで此処に居るんだろう)
そんなことを考えていたら、一人に男の人が声をかけてきた。
最初の一言はなんだったんだろう。思い出せないけど
多分「君達大学生?」そんな感じだったのだろう。
(あ~ナンパか。どうせ遊んでる大学生なんだろうな。)
無言の私を尻目に、友人とその男性はなんだかんだと話が合っているようで。
しばらくすると、友人の知り合いがやってきて
その男性に「お~ユキ!なんだ手が早いな~」
(なに?知り合いだったのか。ふ~ん)
フロアの照明は目まぐるしく、沢山の色の中で踊る人達と耳に響く音楽
頭の中を空にして、だた眺めていると、友人が
「これからみんなで飲みに行くことにしたけどいいよね?」と。
「え?あぁ~別にいいよ」
暗い店内を出ると、まだ明るい天然の光が眩しく。
階段を上ってみんなが出てくるのを待っていたら
ゆっくりと階段を上ってきたユキと目が合った。
一瞬、時が止まったような錯覚の中、私は恋に落ちた。
まさに「落ちた」って感じだった。
このときの私は、まだその後十数年のも渡って起こることなんて知る由もなかった。
