日本では昔から「三種の神器」「日本三景」「三羽烏」「御三家」等、何故か三という数字を好む傾向がある。

他にも「仏の顔も三度迄」や「三度目の正直」「二度あることは三度ある」というのもあるな。

それは扨措き、日本三鳴鳥と称される鶯、大瑠璃、駒鳥だが、何故この三種が誰に依って、どういう経緯で選ばれたのかが判然としない。

三鳴鳥というからには声が良くないと話にならないが、果たしてこの三種類は本当に鳴き声が良いのだろうか?

 

先ず鶯だが、私は好きでも無いのに和鳥(日本に住む野鳥)飼育歴10年間に4羽飼った。

樹上で囀る鶯。

鶯の鳴き声を知らない日本人は居ない程に有名だし、とても特徴的な鳴き声で早春の冷気の中で聴くと身が引き締まる思いさえする。

右向きの鶯の大写し。

で、良い声なのかと訊かれれば「良い声だ。」と答えるが、私なら三鳴鳥には選ばない。

何故かと言えば他にもっと良い声のが居るからだ。

大きな口を開けて囀る鶯。

そもそも日本三鳴鳥が何時の時代に選ばれたのか知らないが、古くにはハッキリした鳴き声が良い声とされたらしい。

紫式部や和泉式部の時代には、理解に苦しむがあの喧しい時鳥が持て囃されたとか。

江戸時代には「鶯合せ」の他に「鶉合せ」があったという資料がある。

鳥の声の好みにも流行があるのだろう。

 

次に大瑠璃だが、個人的には初めて飼った和鳥なので思い入れはあるし、青空と新緑をバックに聴くあの鳴き声は確かに素晴らしく、その姿の美しさも加味すれば選ばれて当然とも思えるが、鳴き終わりに「ギギッ」或いは「ギチギチ」と聴こえる濁音が興醒めだ。

囀る大瑠璃。

五月を代表する鳥だ。

新緑をバックにする大瑠璃。

美しい瑠璃色に、あの鳴き声・・・普通なら選ばれて当然だろう。

渓流の岩の上の大瑠璃。

渓流で聴く声も何とも素晴らしい。

岩の上で瀕死の大瑠璃。

雄同士の争いの末に、多分水中に堕とされたのだろう?

水浸し状態で死にそうに思えた。

飼育した経験上言えるのだが、大瑠璃は他の鳥より水浴び後の乾きが明白に遅かった。

岩の上で絶命した大瑠璃。

一時間後に通り掛かったら事切れていた🙏

 

駒鳥の鳴き声は名前の由来通り馬の嘶きに似て良く弾み、特に尾羽をピンと逆立てて鳴く様は勇壮だとは思うが、美しい鳴き声かと問われれば相槌を打つのは躊躇われる。

大きな口を開けて囀る駒鳥。

喉も裂けよとばかりに勇ましく囀るのは大抵は、パートナーの居ない若い雄だ。

大きな口を開けて囀る駒鳥。

 

尾羽を立てた駒鳥。

 

尾羽を建てた駒鳥。

偶々飼育した駒鳥が思った程に囀らなかったので鳥屋の親父に文句を言うと、赤髭なら煩い位囀ると言うので購入した。

鳥屋の親父の言葉通り、夜中迄囀って煩くて困ったのを憶い出した。

で駒鳥だが、矢張り私は選ばない。

勇ましい囀り声ではあるが、美しいとは言えないのが理由である。

 

ではお前は何を選ぶのかと問われれば・・・新日本三鳴鳥を御覧あれ!