- ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
- 40歳の童貞男
【原題】THE 40 YEAR-OLD VIRGIN
【監督】ジャド・アパトウ
【主演】スティーヴ・カレル、キャサリン・キーナー
【オフィシャルサイト】http://www.eiga.com/official/40DT/index.html
40歳まで女性と『交流』することのできなかったオタク男が、
本当の愛に目覚めるまでを描くシモネタ満載のハートフルコメディー。
…しかし2006年の締めがこのクソ映画とは、来年も思いやられる。
玩具に囲まれた部屋と勤務先の家電量販店を自転車で
往復するだけの平穏な毎日を過ごす40歳のアンディ。
挙動不審の行動と謎の多い生活から、仕事も閉職、同僚にも気味悪がられていた。
しかしある夜、人数不足だった同僚たちのポーカーに誘われることに。
その最中のたわいもない話の中で、アンディが童貞であることがバレてしまう。
この事実で仲間たちは妙な結束をし、彼をオトコにするためにあの手この手の奮闘をするが-。
たぶんヒトごとじゃない方もいっぱいいるでしょう。
某掲示板で書き込んでる連中やらヒトのBlog炎上させて楽しんでいる輩の中には、
その予備軍もたんまりいそうな。昨今の終電で口開けて寝てるOLなんかみると、
その女性版も潜在的には結構いらっしゃるのかもしれません。
年の終わりということで暴言を吐かせてもらうと、
俺はブサイクなオトコもオンナもキライです。ルックスは仕方がない。
今は整形という起きて破りの手法もあるけれど、元々生まれ持ったものだから仕方がない。
ただそれを補う努力をしないブサイクな気持ちがキライなのです。
顔は大したことなくてもオンナに困っていない男は、その術を知っています。
話術だったり雰囲気だったり服装だったりもちろん財力だったり。
それは自分に対するコンプレックスの裏返しで、自分の足りないものをきちんと心得た上で、
自分が生き残っていく手法を見つけている。それを自分でよく分かっている。
そういった努力をすることが大事なことだと思うわけです。
『出逢いがない』と嘆く人は動いていない。何もしないで何かが始まるわけはない。
『ありのままの自分を愛してくれるヒトがきっといる』なんてシンデレラ病にかかっている人は、
人間がみんな根本的には理解し得ない他人であることを知るべきです。
父でも母でもない以上どんな貴女でも受け入れてくれる、そんな無償の愛など
いかがわしい宗教以外はこの世に存在しないのです。
もうすぐ2006年も終わって新しい年が始まります。
今年うまくいかなかったた方は、年明けから生まれ変わったつもりで
少し『努力』をしてみては如何でしょうか。髪型を変えるとかダイエットをしてみるとか、
習い事を始めるとか眼鏡をコンタクトにしてみるとか、簡単なところからでいい。
自分が変わろうと努力をすれば、必ず何かが変わってくる筈です。
…肝心の映画ですが、きっと現場は面白かったのでしょうね。
ただ繋いでみたら客観的にはちぃーとも面白くなかった。そんな内輪ウケって感じ。
文句なし。見る価値なしです。B級というのもおこがましいクソコメディ。
混迷極める2006年を象徴するかのような作品でしたとさ。
本年の更新はこれで最後となります。ご贔屓・ご愛顧ありがとうございました。
来年はもう少し劇場で本編を見られる時間と余裕が欲しいと思っております。
また来年もよろしくお願い申し上げますm(__)m
Toshiki