シネマ・ドリフターのブログ

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10月18日(木曜)雨。。。

『シネマ・ドリフターの無国籍三部作』いよいよ今日ファイナル!

開催期間中、ただの六日間なのに、尊敬し、共に時間を過ごしたことがある映画人、二人も亡くなったというのはあまりにもひどい過ぎる。

しかし、なんでもそうですが、最後までやり遂げないではいけない。人生はまだ続くなのだ。

今晩は『アフター・オール・ディーズ・イヤーズ』の上演です。

『アフター・オール・ディーズ・イヤーズ』やりたいことだけを無謀にやろうとした処女作だが、その後、処女作を表彰する有名な国際映画祭に殆ど応募したが見事に全部落ちた。
その時期はとてつもなく落ち込んでいた。

CO2助成作品に応募したきっかけで、この作品は当時の審査員、一番敬愛した黒沢清監督の目に止められ、傑作と言われた時、本当にとても嬉しかった。
その後、かなり勇気付けられて、今日まで来られた大きい理由の一つだと思う。

今晩、黒沢清監督とのトークは楽しみにしていると同時にとても緊張をしている。この前、ある理由で彼と二人きりになっていろいろと話しましたが、ドキドキした記憶があったが、今日沢山の観客の前に対談するから余計にワクワクする。どんな質問に突っ込まれるか分からないが今日のトークはとても勉強になり、これから自分の人生に役に立つ対談になるだろうと信じる。

『アフター・オール・ディーズ・イヤーズ』難解な映画だと思わないがすべて説明してしまうと面白くないので先日トークの質問応答で観客に不親切な回答したことに本当に申し訳なかった。一回見れば分からないが、もう一回見直すときっといろいろ発見と仕掛けに気付くはず。特に音に注意深く聞いてください。


『アフター・オール・ディーズ・イヤーズ』は二部構成で、第一部の白黒映像世界で亡くなった主人公が第二部のカラ映像世界で蘇る設定となっている。

今晩、『シネマ・ドリフターの無国籍三部作』開催期間中亡くなった二人の映画人、香港の脚本家セット・カムイェン(司徒锦源)と若松孝二監督に捧げたいと思います。

宜しくお願いします。
無国籍三部作の第二部『マジック&ロス』一夜だけの限定公開で、満員の大盛況を迎えた。
家に帰って、興奮気味でネットで呟こうとした矢先、若松孝二監督が亡くなったニュースを知って、言葉を失った。

2010年の香港国際映画祭で若松孝二監督のアテントをやったことがある。
最初の仕事は空港に迎えることだ。
その日はエイプリルフールの4月1日です。
この日は監督の誕生日でもあるから、私は香港国際映画祭を代表して、最初の挨拶の次、誕生日おめでとうございますと言った。
そして、監督がそうですよ、エイプリルフール生まれですと自嘲に言った。
その瞬間、怖いという先入観はすぐ消えた。
その後、迎えに行ったAUDIスポーツ車に入った途端に、監督が超ノリノリだし、香港最高級のWホテルにチェックインして、豪華な部屋に入った時も子供みたいに喜んでいた。
映画祭期間中、監督とほかのスタッフと何回か食事したり、飲んだりしたが、やはり想像したイメージと違って、とても優しかった。

今日このニュースに接して、本当に心が痛い。

ご冥福をお祈りします。
15年ぶりベルトルッチの『暗殺の森』をスクリーンで見た。

新文芸坐のチラシのスケジュールにデジタル上演と特別に注意書きされていないから、
しっかり35㎜フィルムの上演と思い込んで、久しぶりベルトルッチとストラーロ名コンピの
魔術的な映像美に酔いしれると楽しみにしていたが、劇場に行ってブルーレイ上演と分かった
時点もう既に心寒になった。

そして、みればみるほど、泣きたくなる。

華麗なカメラワークとベルトルッチ一流の演出が時間と共に褪せないぐらい素晴らしいでも、ブルー、薄い黄色、赤いを特徴とした全編的な質感が完全に潰れてしまったから。

永遠に忘れられないトランティニアンとステファニア・サンドレッリが汽車の中で絡むシーン、ドミニク・サンダとステファニア・サンドレッリが室内とダンスルームで絡み合いシーンなどなど、すべての妖しさや艶さが失い、とても平凡になってしまった。

どんな理由にせよ、この作品を絶対ブルーレイ上演させてはいけないと思う。
それは許せない冒涜になるに違いない!

『暗殺の森』は日本の配給会社が付けた邦題だが、原題はI comformista,要するに同調者。
まだはっきりと覚えている、15年前のニュープリントリバイバル上演はピカピカの35㎜だったが、
現在デジタル上演になった元凶は我々にあるかもしれない。

知らない知らずに、我々はそういう時代の、ある意味ではファシスト的な同調者になったことはなんかとても皮肉ではないかでしょうか。

頑として、同調者になってはいかないと思う。

本当に心が痛い!!!

シネマ・ドリフターのブログ-暗殺の森

先週、銀座のシネパトスでロマンポルノの二大傑作、神代辰巳の『恋人たちは濡れた』と田中登の『㊙色情めす市場』10何年ぶり再見した。

自分にとって、ロマンポルノを見るには銀座のシネパトスより相応しい場所もないかもしれない。二本立ての上演で、この前ユーロスペースの日活ロマンポルノ特集上演より安く見れただけじゃなくて、10何年前に自分のロマンポルノ映画体験はまず京橋のフィルムセンターの70年代日本映画特集からスタートして、七時の上演が終わってからまた東銀座までに歩いて9時からスタートの神代辰巳特集や田中登特集などをハシゴしたことから始まったからだ。

その時、本当に狂うように日活ロマンポルノにはまった。銀座シネパトス、フィルムセンターだけじゃなくて、東中野の武蔵野館やどこかの成人映画館でロマンポルノの映画さえ上演されたら、必ず駆けつけるぐらい。

しかし、神代辰巳、田中登、小沼勝、曽根中生などいわゆるシネフィルたちが好む作家のほぼすべてロマンポルノ映画を一通り追跡して、見終わってから、もう二度と見なくなった。

今回の再見で自分として、二つのことが確認できた。

一つ目;黒沢清監督の『ドッペルゲンガー』間違いなく神代の恋人たちは濡れたへのオマージュ。(ドッペルゲンガーを見たとき、なんか『恋人たちは濡れた』ととても似っていたという記憶があったが、特に確認しなかった。今度の再見で、確実だと言える。しかし、このことはおそらく誰も言っていない。信じてくれなかったら、ぜひ二つの作品を見比べてください。)

二つ目:大阪の新世界を舞台にした『色情めす市場』のラスト、芹明香が躍る空き地は多分自分が二年前に作った『新世界の夜明け』の最初、主人公が車を止めて、通天閣が見えたあの駐車場に違いない。要するにこの約40年間、その空き地はもう現代的な駐車場に変わったと思う。

この10何年ぶりの再見の発見に思わず感嘆深くなった。

ラスト芹明香が躍るシーンの通天閣が見えた空き地が『新世界の夜明け』の駐車場シーンのロケに変わったが、彼女がよく歩くあいりん裏の旅館エリア(当時の日雇いの泊まり場とラブホテル兼用)や西成区の路地、ジャンジャン横町へ抜けられるトンネルなど生々しいロケの数々は約四十年後の『新世界の夜明け』にも鮮烈に映されているからだ。

偶然にも『㊙色情めす市場』のラストのロケ、約40年間(安保、社会主義に憧れから高度経済成長を経て失われたX年まで)の時空を経て『新世界の夜明け』冒頭と同じロケに変わったのはなによりも示唆的と気がする。

両作のスタイルやジャンルがまったく違うにも関わらずどこか底が繋がっている。それは両作とも『歴史』を刻んだからではないかと思う。

それはニッポンの死から生、再び生から死、また死から蘇るプロセスの繰り返しかもしれない。

しかし、芹明香はマジでエロかった。先週見てから彼女が新世界界隈をうろうろする姿はずっと頭から離れない。
もし『新世界の夜明け』を撮る前、この映画を見直したら今はもっと違う映画になったはずかもしれない。一方、見直さなかったからよかったこともあったと気がする。

やはり先決条件は芹明香というような動物みたいにカッコイエロい反射神経を持つ女優が居ないではいけない。

今、無性に平成版の『㊙色情めす市場』を作りたくなってきた。
もし『新世界の夜明け』三部作があるとしたら、第二部はまず芹明香のような役者を
見つけて彼女を主役させるべきだ。

タイトルもう考えた。ずばり『飛田新地抜けられます』。
(そう、『赤線玉之井抜けられます』と思い付いた貴方は通ですね。)

そういえば、もう一本リメイクしたいロマンポルノもあります。
自分にとって神代辰巳の最高傑作、『濡れた欲情 特出し21人』です。
この思いが特に強くなったのは今夏九州を転々と回った頃。
肥薩川に沿り、人吉のボロボロ温泉旅館と錆びていた繫華街をうろうろした時、なんか凄い神代的な世界を見つけたなあと思った。
しかしこのリメイクの難易度なおさら難しい。
第二の芹明香以外、第二の 片桐夕子も必要だからだ。

とりあえず、『㊙色情めす市場』が好きな方々はぜひ『新世界の夜明け』も見にきてください。きっといろいろ新しい発見があるはずです。

10月13日、14日、15日、オーディトリウム渋谷にて『新世界の夜明け』三夜連続公開、このチャンスはぜひ見逃さなく!


$シネマ・ドリフターのブログ-『㊙色情めす市場』
$シネマ・ドリフターのブログ-『濡れた欲情 特出し21人』
はじめまして、アジアを漂流しながら、映画を作っているリム・カーワイです。

10月13日~18日オーディトリウム渋谷にて『シネマ・ドリフターの無国籍三部作』の公開を記念するため、このブログを始めました。これからも宜しくお願いします。

まず、『無国籍三部作』はなに?から説明したほうが良いだろう。

この数年間、別々な場所で、多国籍スタッフとキャストで作った三本の長編をさす:
『アフター・オール・ディーズ・イヤーズ』と『マジック&ロス』と『新世界の夜明け』のこと。

一作目の『アフター・オール・ディーズ・イヤーズ』は北京で撮ったが、中国語と劇中車のナンバーに“北”と書かれた以外、おそらく誰が見ても映画の舞台が北京だと分からない。北京人さえわからないだけじゃなくて、次々と展開された映像の空間がマレーシアの地方や南米の中国人村かもしれないと人々に眩暈あるいは錯覚を陥らせるかもしれない。

二作目の『マジック&ロス』は香港のムイヲというリゾート地で撮ったが、香港人があまり知らないだけじゃなくて、おそらく香港映画や香港にイメージを持った人々もただ今スクリーンで映られている場所が香港ということを信じてくれない。さらに、登場する人物誰一人も広東語を話していない。彼らがひたすら日本語、韓国語と英語を呟くだけ。

三作目の『新世界の夜明け』は大阪の新世界を舞台にして、物理的、リアーな場所で物語が展開されていくが、脚本を書く段階からもう既に架空的な新世界というイメージでも解釈可能という風に物語を構築した。

三作を通じて、もう説明しなくても分かるぐらい、アジアのどこでもない、どこでもありえるような無国籍性が溢れるし、さらに主人公は全員流れ者、異邦人という設定で、偶然と言えば偶然かもしれないが、無意識的に自然にシネマ・ドリフターの無国籍三部作を作ってしまったわけです。

ここまで読んで興味を持ってくれたら、詳細は
正式ホームページ:http://cinemadrifter.jimdo.com/
Facebookページ:https://www.facebook.com/cinemadrifter
劇場ページ;http://a-shibuya.jp/archives/3862
で読むことができます。

さらに興味を持ってくれたら、今度の10月13日からぜひ劇場にお越しください。
今までないような興奮と発見がある秋を過ごすことになるかもしれない。

このブログとともに、これからも宜しくお願いします。