映画「ちづる」は、立教大学の学生であった赤崎正和氏が卒業制作として監督したドキュメンタリー映画です。この映画は、知的障害で自閉症のある妹「ちづる」とその母を1年に渡り取り続けた家族の物語です。赤崎氏は、妹のことをどう説明したらいいかわからない。だから言葉で伝えるかわりにカメラを向けることにしたと述べています。映画を見て、感じたことは、ドキュメンタリー映画というより、もっともっとリアルで、ホームビデオを見ているような新鮮な映像で、ちづるやその家族の感情が、ストレートに伝わってきます。これは、赤崎氏の指導教授であるドキュメンタリー映画監督池谷薫氏のねらいであったのかもしれません。知的障害・きょうだい・家族・将来・支援・自閉症・・いろいろなキーワードが入った珠玉の作品です。