登場人物
吉井(一般的な転売屋)
秋子(銭ゲバ彼女)
佐野(吉井が雇った多分やくざ組長の息子)
三宅(ネカフェ難民の転売ビギナー)
滝本(メンヘラ工場上司)
村岡(メンヘラ転売師匠)
あらすじ(ネタばれなし)
転売ヤーとして活動している吉井。
転売屋としてはかなりの腕前のようで医療危機の転売で軽く600万程度を稼ぐ。
職場の上司である滝本から管理職を進められるが断る。
吉井は他人とコミュニケーションをとるのが苦手のようだ。
家に帰ると恋人の秋子が家に来ている。
吉井は秋子との結婚を考えているようである。
吉井は転売の師匠である村岡からオークションサイトの出資を求められるが断る。
吉井は秋子と田舎に引っ越して転売の拡大する。
アルバイトとして地元の佐野という青年を雇うことにする。
そこで吉井何者かの影が自分たちに脅威を与えようと近づいている気配を感じる。
感想
一般的な転売ヤーの生活を描いている傑作である。
転売は世間からはあまりよく思われているない側面もあるが、情報収集、分析、マーケティングなど大企業の経営者と同程度の能力が求められる高度な職業である。
映画の後半では銃撃戦も繰り広げられるが、あらゆる商品を対象として商売を行っている転売屋が銃を使用できたとしてもなるほど不自然なことはない。
また転売は体力勝負なため。転売屋はアスリートに匹敵する体力もある。
とにかく足で稼ぐことが求められる転売屋が激しい銃撃戦を繰り広げたとしても納得できる。
そのため、今作の主人公を転売屋という設定にしたのだろう。
個人的には批判されがちな転売屋をアンチヒーローに仕立て上げた今作は非常に新鮮な視点を与えてくれる映画であった。
あらすじ(ネタばれあり)
1,
転売屋として活動する主人公がいる主人公が、古い工場で医療機を安く買い叩いている。
医療機器を転売することで600万程度の利益を手にする。
主人公は引きこもりガチな性格のようだ。
職場の上司から管理職昇格を進められるが断る。
アパートに恋人の秋子が遊びに来ている。
転売をしていく上で、最も重要な問題というのは、在庫をどこに置くかということである。
主人公は、在庫の置き場所を確保するために、田舎に移り住むことになる。
2,
主人公はラーテルという名前で活動している。主人公はアシスタントとして佐野という地元の青年を雇うことにする。しかし、勝手にパソコンを見られたことから首にする。
主人公が大変転売で儲けていることに妬んだ一般人達が集まり吉井の家を襲撃する。
3,
吉井はやられて廃工場に監禁される。襲った犯人は転売師匠の村岡、滝本、最初に医療機器を買い叩いた工場のおっさんだった。村岡が吉井を襲った理由はなんとなく態度に腹が立ったからである。
アルバイトだった佐野はやくざの組長の息子のようなポジションだったらしく、よくわからないおっさんから銃を渡され、その銃で対して恩もない吉井を助けにいく。吉井と佐野VS犯人グループの激し銃撃戦の末、吉井と佐野は犯人グループを全員打ち殺す。
4,
最後に恋人の秋子が吉井に銃を向けクレジットカードを渡すように迫る。そばにいた吉井が秋子を銃殺。
最後に吉井と佐野の二人が車に乗って
吉井が佐野にこのまま転売をしてどうなるか尋ねる。
佐野「なんでも手に入ります。望むものが、世界が破滅するようなものでもね」
吉井「最悪だ。ここが地獄の入口か」
転売は地獄の入口だが、うまくいけば世界が破滅するようなものでも手に入る。