パリでは、本当にたくさん映画を見たけど クリストフ・オノレの『シャンソンダムール』一番!と言えるくらい好き。


この監督の前作は『dans paris』はパリに住む前のパリ旅行で見たがはっきり言って、旅の疲れもあったけど映画館で眠ってしまった。。。(でも、もう一度見たらやっぱり好きになった☆ロマン・デリュスも出ているし)

彼は、もともとヌーベル・バーグへのオマージュ的な映画を撮るようだ。

パリの街の日常の景色、ゴダールのような言葉あそび・・・色使い。


そして今回は『シェルブールの雨傘』を思わせるミュージカル調。かなりうきうきとして見てしまう。

この歌がまたなかなかよくって、映画を見た後はしばらく口ずさんでいた。

トリュフォーのアントワーヌ・ドワネルシリーズの確か『家庭』のようにベッドでの読書姿がかわいい。


更に、出演者もよい!前作も出演のルイ・ガレル(ステキ!)リュディヴィーヌ・サニエ!

物語は三角関係?のカップル達の日常から予想外の展開に驚いてしまう、そして少し悲しい。

日本での公開がまだ先のようなので、詳しいことは言えませんが。。。


とにかく現代の映画でこんなにもヌーベル・バーグの香りを漂わせている映画はないんじゃないかな?





fauteils d'orchestre
日本に帰ってきて一番初めに見た映画はやっぱりフランス映画でした。

やっぱりパリが恋しいのです。

この映画の舞台でもあるエッフェル塔やモンテーニュ通りはパリでの私の生活の中で身近な存在でした。

そしてモンテーニュ通りといえば、シャンゼリゼ大通りから一本伸びた高級ブランドが並ぶ通り。

私にとっては、マドレーヌやオペラ方面へ向かうときの42番のバスでいつもこの通りを通っていたのでした。

そんな想いもあり、この映画、実は知らなかったのですが、つかのまのバーチャルパリ旅行へでも出かけるつもりで映画に出かけたのです。


フランスでは2006年に公開されたそうです。

原題のFauteuils d'Orchestreは、オーケストラの椅子。

そして、邦題は『モンテーニュ通りのカフェ』そう、モンテーニュ通りに実在するcafe de theatreで働く、セシル・ド・フランスが出会うカフェのお客達をとりまく人間模様のドラマなのです。

このカフェは、場所がら目の前のtheatre de champs-elyseなどあり役者やピアニスト、美術コレクターなど有名人や芸術家がやってくる。

表から見た華やかな世界とは裏腹な、様々な人生を抱えた人たち。

セシル・ド・フランスがそんな彼らと関わりながら様々な人生を垣間見ていく。。。


私は、こういったパリらしい素朴な映画が大好きです。

監督・脚本を手がけるのダニエル・トンプソン。名前はぴんとこなかったけど、シャルロット・ゲンスブールやエマニエル・ベアールが出ていた『ブッシュ・ド・ノエル』の女性監督なんですね。

この映画もだいぶ前に見に行ってたな。クリスマスを前にした家族の日常。フランスでもテレビで少しやってたな。


それから、セシル・ド・フランスといえばセドリック・クラピッシュの『スパニッシュ・アパートメント』でロマン・ディリスの友人でレズビアンの女の子を演じていた!というイメージしか私も以前ありませんでした。

しかし、フランスでいろいろ映画を見てみると実に彼女が出ている映画の多いこと!

日本でのこの映画についての広告などには、フランスで友人にしたい女優NO1とのこと。

確かに、さっぱりとして活発で性格がよさそう。


パリに住んでいるとその美しい景色なんかも、だんだん見慣れてきて感動を覚えなくなってきたりもするけど、やっぱり、それでもパリは美しいと何度も思ったりもした。


今パリは25度くらいあってお天気もいいそう!

イマイチぱっとしないお天気の東京だからあ~よけいにパリが恋しい!