アメリカで’76に公開され、日本では『裏切りのメロディ』のタイトルで、ビデオの発売のみだったと言う作品。
名古屋での1週間限定公開の初日に、主演のピーター・フォークが23日に亡くなっていたことが報道され、驚きました。
83歳だったんですね・・。
誰かに追われているのか、ホテルの暗い部屋で1人怯えるニッキー(ジョン・カサヴェデス)。
自分が電話で呼びつけたマイキー(ピーター・フォーク)でさえ信用せず、簡単に部屋に入れない。
必死になって弱っているニッキーに尽くし、ホテルから連れ出して逃がそうとするマイキー。
ニッキーは何から逃げているの? そして、この2人の関係は?
マイクとニック、「マイキー」「ニッキー」と呼び合う2人は、同じ“組織”に属している幼馴染み。
始めは謎だった2人の関係や背景が、2人の会話から段々と分かるように。
分かって行くのとは逆に、自分のために親身になり、時間を割いて動いてくれているマイキーを翻弄するニッキーの態度は理解不能。
そして、どうしても組織の人間だなんて見えないマイキー(刑事コロンボですもんね^^)も、何やら様子が変・・・。
子供の頃から、お互いの性格や生活を知っている2人。
だからこそ、不信感を持ったり諍いになったりしても、話しているうちにちゃんと分かり合える。
でもね、そんな間柄でも言っちゃいけない事、やっちゃいけない事ってあるよね。
親しいからこそ、バカにされたりした時のショックは大きいから・・・。
信じているけど疑りたくなる。 小心者なのに強気。 いい奴だけど冷淡。 救いたいけど許せない・・・。
2人の一晩の出来事。 この心のぶつけ合いで露になる本心を知りたい! 結末を見届けたい!
コート姿など、コロンボのイメージが重なることもあったピーター・フォークの役マイキー。
ずっと、そんな「いい人」イメージだったマイキーが、最後に見せた強い意思。
衝撃的だったけど、それまでのニッキーを見ていたら、マイキーに本懐を遂げさせてあげたくなる!
~ 観ていて何かが違う、ピーター・フォーク。 ?? 違和感が。
あ、声だ! 考えてみたら、ピーター・フォーク=小池朝雄の声以外聞いたことが無かったなぁ・・。