夫が倒れてから
救急車のサイレンを聞くと
心臓がギュッと縮まるような錯覚を起こし
思わず胸を押さえてしまいます
普段は、夫が搬送された日のことは思い出すことはありませんが
救急車のサイレンは
その日をリアルに冴え冴えと思い出させるのです
救急車の中で救命隊の方にされた質問
夫につけられた機械の音
夫の呼吸音
質問にしっかりと答えていた夫の声
窓に引かれたカーテンに映る
救急車の外を流れる車のライト
車内の匂い
車の振動
救急車のサイレンを聞くと
また、私のように不安を抱える人が
生まれるのだろうかと悲しくなり
この世ってなんなのだろうと
考えてしまいます
悪いことなんてしてないのに
辛いことをわざわざ経験させられる
この世って、もしかして地獄なのかと
思ってしまいます
病んでるなぁ、自分
だらしないな
夫のケアは病院に任せて
特に何か苦労しているわけでもないのに
いろいろと少し光明が見え始めているのに
それが明るく感じられない
自分で気持ちに折り合いつけないといけないのに
どう言う考え方をしたら
前向きになれるんだろう
サイレンを聞いても
少し俯くくらいにまでなれるといいのにな