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夫が借金残して倒れた日から

2021年2月、夫は借金を残したまま倒れ、寝たきりとなってしまいました。その後高度障害認定により借金完済。そして2022年6月永眠。いろいろな思いや、生活のこと、お金のこと。忘備録を綴ります



発熱のことも含めて
主治医から話があります、と案内され

ナースステーションの丸椅子に座って
主治医と話をしました

私と同い年だという女医さん

気さくで明るい感じの先生で
親しみやすいイメージの先生

まずは発熱について
肺に影があるとのことで、その原因を探りますとのこと。

体温は安定していない、が夫の日常で
今までも特にとりあげてはいなかったので
今回きちんと診てもらえるのはありがたいです

そして

主治医は脳の画像をみながら、

「脳の左半分のダメージが深刻で
今後、元に戻るということはないですね」

とあっさりと、そしてはっきりと言いました


今まで、診断書で「回復の見込みなし」という文言は目にしていましたが
いつもどの病院でも「厳しい」とは言うものの「まだ若いからなんとも言えない」と言われていました。

いつも、違和感がありました

夫には申し訳ないのですが
急性期病院から転院する際、ひさしぶりに会ったその姿をみたとき

「もう元の夫にはもどらないな」
と直感で感じました

娘もそのあと、同じように思ったと話していました

それなのに

「若いんだから、少しでも回復するように」と
いつも一度決めた覚悟を引き戻されるような話になり
何かモヤモヤとし、違和感がありました

ここでハッキリと「元にもどらない」と言われたことで、私の中に腹を括ったような覚悟ができました

最後まで諦めずに夫の回復を望むのが普通の妻の感情なのかもしれません

トラブルがあった夫婦だから、とは関係なく
わたしにはなぜか、回復については「諦め」がありました

リハビリ病院へ転院して
やるだけやったのに、と敗北感を味わってもいましたし

若いからというだけで
回復を期待させることを言われてたのがわたしには酷でした

病院や医師にとっては
回復例をみてきたからの言葉だったとは思います

それでも
今回はっきりと「回復しない」と言われて
私の中のモヤモヤや敗北感は消えました