夫の退職手続きに行った
気が重かったけれど
努めて普通に対応した
わからないことには
丁寧に答えていただき
すぐに調べてくれて
きちんとした答えを出してくれた
息子がまだ扶養に入っていることもあり
健康保険については会社の健保任意継続とした
組合の脱退手続きや
少額ではあるけれど持株会の解約なども行った
「退職届」に押印するときは
心で夫に「おつかれさまでした」と声をかけた
ここまでは特に涙することもなく
割と淡々と手続きを終えたけれど
最後に「ロッカーにある荷物はどうしますか?」
と聞かれて言葉に詰まった
「靴などあります。」
靴は、いい
夫のことだ
娘と息子の子供の頃の写真などロッカーに挟んだりしていないだろうか
確認もしていないのに
そんなことを想像したら涙が出そうになった
「靴や、雑貨などはお手数ですが処分していただいて
いいです」
「それでは、気になるものがありましたら
ご連絡しますね」
家にも会社関係のものが残っていて
それらは後ほど郵送させていただくことにした。
1時間半も手続きや話に時間がかかってしまった
帰りに会社の建屋を振り返って写真を撮った
「今まで夫がお世話になりました
いくつかの仕事を経て、こちらにお世話になったけれど、とても性に合っていたようです。」
私は会社の建屋に向かって
軽く頭を下げた
最後に夫が自分に合った仕事ができてよかった
夫、本当におつかれさまでした
夫が毎日働いていた職場は
今日もみんなが働いている
夫は病室で戦っている
私もがんばらなくちゃ