暴走するパキスタン人を止めてもらおうにも、連れのインド人はかなり後ろの席に座っていた。
バスは満員で、空席はなかった。
調子に乗ったパキスタン人め、私を自分の膝に乗せようとするので
「重いですから(遠慮しときます)」と私は言ったつもりだった。
ん?
何やら嬉しそうなパキちゃん。
どうした、パキちゃん?
「そうか、君はハッピーなんだね!」
え゛?
彼には
I'm Heavy→I'm Happyに聞こえたようだった。
勘違いも甚だしい!
丁度いいタイミングで、バスは二度目の乗り継ぎ地点に到着した。
助かったぁ~!
じゃあね!
サッサとバスを降りた私。
最終目的地が私とは違う為、彼らは乗り継ぐ事はなかったのだ。
危なかった。
高貴なインド人ならまだしも、パシリのパキスタン人に用はない。
普段抑圧された生活を送っていると、その反動が半端ないな。
それを初めて目の当たりにした日だった。
イスラム圏の人間が皆そうではないのはわかっていたが、少し複雑な気分になった。
フツーが一番やね!
乗り換えたバスの私の隣には、ブロンディの華奢な美青年が座っていた。
爽やかな好青年の彼と暫く喋っていたが、
パキちゃん騒動で参っていた私はホッとしたのかウトウトし始めた。
しかも、図々しくブロンディの彼に思いっきりもたれ掛かりながら…だ(笑)
とりあえず"ごめんね"と言うと"いいよ"と言う彼の言葉を鵜呑みにして、次の乗り継ぎ地点までひたすら爆睡していた私。
ええ青年や♡
こうして何とか無事にロンドンまで戻って来た私。
異文化交流は楽しいが、ある程度の知識も必要だと勉強になった出来事だった。
大人になった今は胡散臭い奴を嗅ぎ分けるのが得意です。
~終わり~