ヨハネ受難曲 | 乃村八千代のうたう猫ブログ

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7月6日、

LA FENICE 第9回演奏会

J. S. Bach 作曲、「ヨハネ受難曲」

ソプラノソロで出演させて頂きました。

 

終演後舞台袖

 

合唱はこれまでに3回くらいかな、歌ってます。

ソロも一応今回で3回目かな。

一応というのも、1回目に歌わせて頂いたのが、合唱指揮者講習会だったので、指揮者のための講習会成果発表の演奏会だったので所謂「演奏会」という感じではなかった事と、

その翌日に京都バッハ合唱団での再演というかたちだったため、

なんというか、正式な?アウェーでの演奏会となると今回が初めてというかなんというか。。。

とりあえず、緊張と張り切りが入り交じっていました。

でもオケは大好きな大阪チェンバーオーケストラだったので安心だったな。安心安定の通奏低音様様。というか成川さんドキドキ

 

もちろん私はマタイオタクですが、ヨハネももちろん大好きです。その昔、「京都バッハ合唱団に入りたいです!」と本山先生に宣言し、練習を見学させてもらっていた時に取り組んでらっしゃったのが「ヨハネ受難曲」。2005年4月の事でした。

(この後のカンタータシリーズから入団してるから……ゎぉ。)

 

先生のスコアのぞき見したり、練習で言われること楽譜持って行って書き込んだり、マニアックに見学させてもらってた。

演奏会当日はいずみホールのかなり前の席に座ってかぶりつきで挑みましたよね。

ワクワクがとまらないどうしよう!とか思ってる内に冒頭合唱。

最初の音が鳴り響いた瞬間、そこはエルサレム!!!!

すでに号泣でした。

隣にいた知らないおじさんにギョッとされたのを覚えてます。

未だに、これはマタイもなんやけど、ペテロの否認のシーンとイエスの最後のシーンはギャン泣きしてしまいます。

ペテロの否認のシーンはヨハネの方がドラマチックに描かれてると思うんだな。

2005年にココを語った福音史家の畑さんがすんばらしくてそのイメージがあるから余計に、なのかもしれない。

 

今回も本番感極まったらあかんし、と思ってあんまりはまりすぎないようにしないと、と思ってたのですが、

オケ合わせの朝から家で音学流しながら楽譜見てたら…

 

!!あかん!!

 

一部終わる頃には涙だだ漏れでした。

電車の中でもウルウルしながら会場入り。

本番当日、今日はあかんで!と思って挑んだゲネプロ。

 

!!!!あかん!!!!

 

結局イエスが、

 

    Weib, siehe, Das ist dein Sohn.

                  Siehe, Das ist deine Mutter!

 

って言う頃にはもう涙が止まりませんでした。

そらその後の30番のアルトのアリア、Es ist vollbracht は

ガンバの前奏が始まるともう…あかん。

この後、自分歌わなあかんのやで?となんとか気持ちを静めて

35番歌ったのですが…。

ちょっと気持ちに溺れちゃったな。という結果に。

本番は気を引き締めていかにゃーと思ってました。

 

いや〜、本番のガンバの頼田さん、アルトの愛子さんはすんばらしい演奏でした。

もー客席にいたら嗚咽間違いなしでしたね。

私はというと、これまたちょっと雰囲気にのみ込まれそうになりました。。。修行がたりんわ。

合唱の皆さんもとても生き生きと歌われていて、ほんっと良い演奏会だった。

いやー、合唱も歌いたいわー。

せめて39番、40番だけでも歌いたいわー。

どっかで誰か合唱もソロもさせてくれへんやろか。まじめに。

 

LA FENICEの皆さんは本当気持ちいい方ばかりで、居心地の良い音楽、空間をつくっていらっしゃった。良い合唱団です。

是非またご一緒したいな。来年はメサイアをされるそうで…。

ご連絡…お待ち申し上げております。 

 

 

そうそう、

三井先生が来て下さっててこれまた本当に嬉しかった。

終演後とても楽しそうな顔で出てこられたので、私もホッとしました。本山先生、ソリスト達ともお会いしてお話できて元気に帰られた。昔ドイツでヨハネを何度も歌ってらっしゃった先生。

その当時の事を懐かしく思い出したと言ってくださった。

三井先生と別れて、打ち上げ会場に向かうソリストと本山先生、みんななぜか学生みたいな顔になってたのが面白かったな。

 

フェニーチェ特製Tシャツを着る男声ソリストと指揮の本山先生、三井先生と。

 

さぁ、一旦フォーレに気持ちを切り替えて。

再来週はフォーレのレクイエムだぞ。