自立生活センターやお 機関誌ゆに ブログ版

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【最強の脳トレ、囲碁】

 

 囲碁は認知症予防にも、認知症を発症してしまった後にその進行を緩やかにするにも効果があるということが分かっています。

 

 認知機能は一生を通じて緩やかに低下していきます。ですが脳には再生力もあって、病気や加齢によって失われてしまった部分があっても、他の場所で新たに神経をつなぎ直すことでその機能を保つこともできると聞きました。

 

 脳を使うことが大切なのは脳に刺激を与えて新たに神経をつなぎ直すため。もし刺激を与えない状態が続くと、認知機能は急降下していってしまいます。

 

 認知症を治したり、絶対にならないようにする方法というのは今のところ発見されていません。でも、脳に刺激を与え続けることで発症を遅らせたり、進行を緩やかにすることはできるんです。

 

 囲碁は序盤、中盤、終盤で異なる認知機能を使います。例えば布石が主な序盤では「空間把握」を必要とされますし、石同士がぶつかり合う戦いが多い中盤ではどうしたら石が取れるのかなどを頭の中で考える必要があります。さらに終盤、終局時にはどちらの地が大きいかを数える「計算」も入ります。

 

 いわゆる「脳トレ」では一つの要素だけになってしまいがちですが、囲碁は自然と総合的なトレーニングが各々のレベルに応じて取り入れられます。

 もう一つ大きいのは上達に終わりがない、という点です。今、認知症予防のためのゲームが盛んに開発されていますが、多くのゲームはクリアして終わりになります。つまり、上達に上限があるんです。終わりがなく、いろいろなレベルで楽しむことができ、脳に異なる種類の刺激を同時に与えられる。そういう意味で囲碁は想像以上に素晴らしいツールなのではないかと思います。

 

 

参考《パンダネット》飯塚あいさんへのインタビューより

 

医師 飯塚あい さん

東京都健康長寿医療センター研究所所属。

囲碁による認知症予防・進行抑制効果について研究をしている。

 僕は48歳から囲碁を始めたのですが、始めた時から普段使っている脳とは違うところを使っている感じがありました。脳は生涯を通じて使い続けることが大切で、高い負荷をかければかけるほど、つまり考えれば考える程いい効果があるんです。

 

 とは言うものの、考える事に苦手意識がある方や、自分には無理だという先入観がある方、そもそも興味がない方には少々ハードルが高いかなぁと思っていました。

 

 ですが、ある研究では軽度認知障害と呼ばれる認知機能がやや低下しているくらいの方から既に認知症と診断されている方まで、考える事に不安がある方でも全員がルールを理解することができ、対局をできるようにまでになったんです。

 

 囲碁のルールはとてもシンプルです。

 

①線と線が交わった所に黒白交互に置くこと

②上下左右を囲めば石を取れること

③陣地が大きい方が勝ちであること

 

 基本的にはこの3つだけです。「コウ」や「死活」という特別なものもありますが、毎回出てくる訳ではありません。そのため、物忘れが進行していても覚えられるんです。3分前に言ったことを忘れてしまうくらい認知症が進行した方でも、繰り返しやっていくうちにルールをマスターすることができたんです。

 

参考《パンダネット》飯塚あいさんへのインタビューより

 

医師 飯塚あい さん

東京都健康長寿医療センター研究所所属。

囲碁による認知症予防・進行抑制効果について研究をしている。

 皆さんは「囲碁」というものを知っていますか?

言葉くらいは聞いたことがあるかもしれませんね。

 

 囲碁は4000年ほど前に中国が発祥のボードゲームです。その後、日本にも伝わり、奈良時代には貴族の間で親しまれました。江戸時代には幕府の保護を受け、プロ棋士の制度が確立され、現在も広く親しまれています。

 

 NHKでお昼からやっているのを見たことがある方なら知っているかもしれませんが、初めて見る方には『なんか白と黒の石を置いて何かを競ってるみたいだけど何これ?』みたいな感じで全然分からないと思います。

 

 囲碁は白と黒の石で囲んで陣地(空間)を作り、その広さを競うゲームです。日本に渡ってきたのは、はっきりとは分かっていませんが、江戸時代にはもう庶民の間で遊ばれていました。

 奈良時代の吉備真備が遣唐使として中国から持ち帰ったという説もありますが、それ以前から伝わっていたと考えられています。

 

 そんな古いゲームが今だに遊ばれているなんて凄いですよね。

でも囲碁がただのボードゲームならここまで長い間、親しまれてはこなかったと思います。というのも、囲碁は人の輪を広げ、一生の楽しみになるだけにとどまらず、脳を活性化し、将来認知症になるのを予防したり、認知症の進行を遅らせたりする効果があることが分かったからです。

 

 囲碁のどこがそんなに良いのか、何が認知症予防になるのか、実際に囲碁を趣味とする僕が感じている事を書いていきたいと思います。