新規のユーザーが増えてきたのでこれを機に取り扱いの説明を更新してまいりたいと思います。

 

あまりに当たり前に使ってきたので、考えながら思いついた注意点を書き足していくのをここにします。

 

引き続きご覧ください。

 

通常の高級磁器の取り扱と同じですが、45年の経験から細かい点を考えながら参ります。

 

短所が一つだけあります。これはお茶のために必要な素材の宿命です。

 

ポイント ①  ミネラル分の強い水では使い終わったらすぐにからぶきしてください。出来れば水道水でも。

 

緻密な釉薬の宿命ですが、乾きにくく水滴を凝縮させる傾向があり、さらに表面構造がミネラルと結合しやすいものです。

マイセンも同じ傾向がありますが、硬度の高い釉薬表面はこの傾向が強いです。

 

初めてのご使用で

 

初めて使い始める場合、「無反応期間」のある方が一定数おります。

 

これはこれまで飲んできた茶葉や茶器の特性で雑味や刺激の強さに、思考語彙や感度が傾いてる場合が原因の半分です。

 

いきなりストンと味も香りもわからない状態に陥ります。

 

慣れによって、どんどん刺激が強くないと満足できない、わからなくなるスパイラルに陥っている可能性があります。

 

どういう場合にそうなりがちかは別に特集します。

 

ですから2週間から長い方で1か月必ずこの茶器だけでお茶やその他酒コーヒーなどを飲み続けてください。

 

だいたいその期間に、無意識に茶やコーヒー本来の持つバランスに嗅覚味覚が慣れて、感度が鋭くなってきます。

 

それから以前お使いの茶器に戻してみてください。その茶器や酒器の何が誇張されたものだったのか、嫌みや癖が見えてきます。

 

くれぐれも慣らし期間中に浮気しないでください。

 

その間に茶の滋味が身体に染みわたる感覚も戻ってきます。

 

90年代から低級な業者の一部は茶の雑味を「パンチ」だとか「ボディ」だとかの語彙を使って

巧みに茶葉と低質な茶器を売ってきました。結果質の悪い茶葉の癖をさらに誇張して楽しむ人が増えてきました。

 

有体に言って体を壊すでしょう。

 

本来のパンチやボディがどうなのかは、雑味やえぐみの出ない環境で初めて評価できます。

 

しかし業者の多くはむしろそれが見渡せる高品質な品茶茶器を排除してきました。

 

 

ポイント ②  試用期間を長めにとってフラットな解像度茶器に身体を慣らす。

 

 

釉薬面の保護

 

あまり皆さん知らないことが多いのですが、磁器はできる限り釉薬を保護したほうが良いのです。

それについて進めます。