画一化、量産化されて形骸化した名デザインリメイクプロジェクトの一貫。
もっと本格的ブルーオニオンを楽しもうというわけで、流通のベロ藍を
歴史ある価値ある藍に置き換えることを始めました。
今期は乾隆藍と本金ですね。
胎も総手工でロクロ引きでそれ用の最高級の土です。
焼成も現在、薪窯の焼成に使づけるものです。
還元焼成つよくして酒やお茶の味を深く出せるようにしています。
さて、これからご紹介するブルーオニオン「ピース」(和平)の限定バージョンですが
器の大きさがマイセンはじめ西洋のものよりかなり小さなものです。
そこに簡略化しないでブルーオニオンの全パターンを研究し尽くして入れ込んでいます。
本呉須の一発勝負の絵付けでこれだけ細かに描きこんであるブルーオニオンは
歴史的に無いですね。世界でこれだけと思います。
ベロ藍なら簡単に発色する線も呉須だと滲んだり飛んでしまうことが多いのですが
呉須ならではの染の美しさとグラデーションがインスタントなベロ藍にはできないものです。
特にこの限定バージョンではマイセンでは葉っぱ一枚一枚の輪郭内を単一の濃さで描いているところを
二段階の濃淡を入れ込み最後に本金を加えるという繊細かつ気の遠くなる作業を行っています。
パターンは同じでも3倍時間と手間と技が求められます。さらにそれらをまんべんなく発色させる焼成技術が求められます。
次の投稿で画像でもって紹介いたします。