作業場のあちこちのテーブルに絨毯が掛けてある画像が、よく足で踏む床と間違われる。
ある年齢以上の日本人には食卓になるものに絨毯を敷くのは拒否感すらあるだろう。
その割にフェルメール展とか来日で殺到するのも彼らだろう。
何も見ていない(笑)
欧米の旧家で、経糸が羊毛でしなやかな天然色の絨毯がテーブルに掛けてあるのを見ると
その家の歴史が見えていいなと思うし、旧共産圏で絨毯がリビングの壁に掛けてあるのを見るのも
一族の歩みや地方性が見えて興味深い。
陶磁器を扱う者として、絨毯は実用面で必須のアイテムだ。
手縒りの糸は弾力があり、寒冷地の羊毛がその力を更に強める。
パイルはクッション効果が高く、また防音効果もある。
これら緩衝作用が安全性を高め作業効率を上げる。
更にボード状態より摩擦があるので地震や衝突での滑りによる事故が起きない。
万一の落下事故もリスクが大きく低減する。
また、一点集中の視点の眼を絨毯の模様や色が休ませて(視点を移動することを促してストレッチになる)くれる。