待ち合わせの時間の5分前に関内駅に着いた。
改札を出るとすでに彼女は待っていた。
海で遊んでから3週間ぶりだったがもうずいぶん久しぶりのような気がした。
「待たせちゃったかな?」
「ううん、私も5分くらい前に着いたわ」
白のカットソーに短めのスカート。形の良い足がまぶしい。
中華街までゆっくりと歩き、途中で雑貨店、中華食材店などを覗きながら歩く。
海鮮料理で有名な広東料理店に入った。
ショウロンポウ、シューマイ、春巻きをつまみながらビールで乾杯した。
「吉岡君、歌すっごくうまいわね。この前びっくりしちゃった。」
「俺達バンド活動気合入ってるからね。一度ライブに来てよ。」
「うん、行きたい行きたい。どこでやるの」
「新宿のHead Powerってとこ。来月もやるからさ。」
「絶対いくわ。4人みんなカッコいいし歌もうまいし学校でモテモテでしょ。」
「そうでもないんだよ。自分が好きになる子とはうまくいかないんだよね。みんな片思いで終わっちゃうよ。」
「へえ、そんなもんかなあ。」
「麻子さんこそどうなのさ。男はほっとかないんじゃないの?」
「あたし、スキーサークル入ってて、他大学と交流はあるから、出会いがないわけじゃないんだけどね。なぜか 軽い感じの人ばっかりでイヤなのよね。」
「でもカッコいいヤツいっぱいいるんでしょ。大学生なら車も持ってるだろうし、金だってあるだろうし。」
「そういうのは別にいいのよ。ないよりあったほうがいいけどね」
横浜で一人暮らしと聞いていたので生活も派手なのかと思っていたが、意外とそうでもなく、根はまじめなのだと感じた。その後、海鮮やきそばを食べお互いの趣味、生活、そんなことを話しながら食事は終わり、また僕の歌が聞きたいと言うので、カラオケボックスに行った。僕はチューブの「シーズン・イン・ザ・サン」と尾崎豊の曲を2・3曲歌い、彼女は工藤静香を歌った。振り付けをつけながら歌う彼女がとても可愛くていっそう好きになってしまった。
「とても楽しかったわ。ありがとう。」
「僕も楽しかったよ。電話するね。」
「うん、今度はあたしがご馳走するわ。」山口が言ってた「恋の予感」のようなものを感じてとても幸せな気分だった。
...
[CM] 比嘉愛未 - 花王 めぐりズム 蒸気でホットアイマスク 「デキる男の昼休み」篇 15s
