これまでのあらすじ(小人目線)
きのこ狩りに行った僕たちがみつけたのは
なんとも可愛らしい小さな女の子のお人形だった...
エミールはその人形を持ち帰り、
こっそりと棚の上に座らせた
最近、僕たちはいいことばっかり起きている
フランソワの編んだマフラーは1つ残らず売れ、
あふれんばかりのきのこが採れ、
生活も少しずつ裕福になってきたんだ
ある日、アロワが気づいたんだ
いいことが起きるようになったのは
あの人形をうちにおいてからではないかと・・・
そうだ!あの人形だ!
僕たちはみんなで声をかけてみた
「ありがとう」
その人形はしゃべりもしなければ、動きもしない
あたりまえだよな、ただの人形だもんな
しかし、その日の夜なんだ
みんなが同じ夢を見た
それは、
あの人形が感情を持ち、動き、しゃべったのだ
…私は、セリーヌ ・ シャントルイユ
まさか!
僕たちは棚の上を見に行った
そこには…
ない!あの人形がない!
僕たちはそのとき
みんな同じことを考えていた
本当にあの夢のようになったのか?
そのとき、玄関のドアがあいた
そこに立っていたのは、とっても可愛い女の子だ
そう、あの人形のような・・・
僕たちは呼んでみた
「セリーヌ」
彼女は微笑み、
はいと答えた
それからはセリーヌと
毎日毎日楽しく暮らしたんだ
しかしある日、セリーヌは言った
「私は何かを忘れている気がする、
何か大事なことを・・・・・・」