May 21, 2013



ブログ記事「黄金の中で揺れる青い花」より
一部改訂(Jan 15, 2015)

黄金の角と、黄金の石。
私の中で憧れ続けてきたものが1つになった日。
溶けてあふれた想いを言葉にしました。





黄金の約束 ~topazos~






太陽が、その最後の微笑みを投げかけるとき。
私たちは出合う。
小さな欠片の輝きに閉じ込められた想いと。



ねえ、知ってる?
輝く光の角を曲がったらそこには、、、。


はじめて出合った黄金の角があまりに美しくて、
小さい頃からずっと想ってた。
その角の、その先の、その向こうには絶対、
それはそれは不思議で美しい世界が広がっているんだと。
いつか必ずその先に行くのだと、そう感じながら。
だけど私はそれっきり、そんな角に出合えなかった。


夕暮れの、一瞬の間の、光の中の、その角の、その先の。


そして、そんな子供の頃の夢を忘れてしまってたある日。
私はその角に再び出合った。
ふと振り返った白壁に、描き出された黄金の波。
それは例えようもないほどに美しかった。
あの日見たよりも、もっともっと美しかった。
世界が黄金に煙って、ゆらゆら揺れてた。


見つけた、そう思った。


やがて、ゆっくりと、
世界から黄金の波が引いていった。
そして、やがて、ゆっくりと、
私の中で黄金は1つの輝きになった。




ふとかすめていった色を掴みたかった。
ふと流れていった音を掴みたかった。
ふと横切った世界を掴みたかった。


黄金の角の向こうに答えはあるのだと思った。


ずっと探している人はその先にいるのだろうか。
ずっと探している場所はその先にあるのだろうか。


あの日、黄金の波は輝きになって、手の中に残された。
黄金の輝きは、黄金の石になり、私に囁きかける。
囁きは私の知りたかった答えを知っている。
それは何ものにも穢されない約束なのだと教えてくれた。




記憶の中で揺れているその優しい風景が
いつのものでどんな人と一緒だったのか、
なんだかかすんで思い出すことができないのだけれど、
それでもくっきりと鮮やかなものがある。
それは、、、黄金の光と名前。


世界を満たす黄金の光の中で、
あなたが呼んで、私が呼んだ、その名前。


少しずつ、少しずつ、私の中で形になってくる思い出が
出合った言葉によって、世界を開く。


その人はどちらかと言うと騎士のイメージ。
忠誠を誓うものを欲しがってる感じ。


見つけた、そう思った。


そしてその人の手の中の黄金の石を見つけた時、
私は囁かれた約束の意味を知ったような気がした。


そこに会いたい人がいるということを
そしてそこが帰る場所であるということを。
黄金の角の向こうの世界がその答えなのだと。


黄金の国の騎士に、私はまた会えるだろうか。
黄金の国の騎士は、私をまだ待っていてくれるだろうか。
わからないことばかりだったけれど、
自信のないことばかりだったけれど、
見つけた、そう思った。


ようやく開いた扉、手の中の鍵は黄金の輝き。




今ならよくわかる。
どうしてこんなにこの石に恋焦がれたのか。
恋焦がれながらもなぜ決して引き寄せなかったのか。


今ならよくわかる。
どうしてこんなにあの光の角に魅せられたのか。
魅せられながらもなぜその一歩を踏み出せなかったのか。


恋焦がれながら、でも遠く離して。
ただただ眺めていたのは、待っていたから。
そう、待っていたから。
扉が開かれるその日がくるのを。
私の手に残されたひとしずくの黄金の光が、
大切な言葉を、大切な人を、大切な時間を、
私にもう一度結びつけるその瞬間を。


トパーズ。
黄金の輝き。
あの日の角。
世界への扉。
佇む騎士。
約束の誓い。


もう一度会えますか、
もう一度会いましょう。


それはいつで、それはどこで、まだわからないけれど。
でも、またきっと、会えるような気がする。


黄金の角のその先の、
光が溶けるその前に。


待っていてくれてありがとうと言うために。
口づけられたその剣の、永遠の誓いを果たすために。






黄金の国、黄金の石。
探し求める魂の出会う場所。
想いの欠片が輝きに戻っていく日。


topazos  約束の時、約束の角。
あの日踏み出せなかった所に私は立ってる。
手を伸ばして今、あなたを掴みたい。















「topazos/トパゾス」
トパーズの語源、ギリシャ語で「探し求める」を意味する。