ツール '82の思い出 Part1 | CICLI LA BELLEZZAのブログ

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愛するヴィンテージ自転車たちとの生活

お土産の話を書いていたら、急にいろいろな記憶がよみがえってきました。ちょっと思い出話にお付き合いください。写真は古いアルバムからの複写ですので、画質の悪さはご容赦を。


初めてツール・ド・フランスを観に行ったのは学生時代、1982年のことです。当時はツールを観に行く日本人などほとんどいませんし、インターネットも無い時代ですから、出発前に得られた情報は、雑誌に載っていたツール全体の大まかなコース図と各ステージのスタート/ゴール地点だけ。それ以外の情報は皆無です。ホテルの予約もしていません。フランス語も話せません。それでも『ツールを観たい!』という一心だけで旅立ってしまうのですから、若さというのはたいしたものです。

さて、フランスに着いて最初にやったのは、ツールの情報を得ることです。これには、パリの空港で買った『GUIDE DU TOUR』というガイドブックが大変役立ちました。各ステージの詳しいコースや通過予定時刻が載っています。ホテルの部屋で、このガイドブックとミシュランの地図を手に、観戦のプランを練ります。その結果、リヨン郊外のステージ、翌日の個人タイムトライアル、パリのゴールの3ステージを観戦することにしました。


この本なしではツール観戦は不可能だったでしょう。


最初の日は、サン・プリースト(St.Priest)というリヨン郊外の町でゴール・スプリントを観ました。歩道から夢中で写真を撮る私と選手達の間隔は50センチくらいだったのではないでしょうか? 猛スピードで選手が通り過ぎた瞬間、顔に風を感じました。それまで実際の自転車レースはおろか、動く映像さえも見たことがなかった私にとって、この体験は強烈なインパクトとなりました。


夢中でシャッターを押した2枚
かなりブレていますが、スピード感はわかると思います。


ゴール後、各チームのサポートカーが停まっていて、あこがれの選手が使っている自転車を間近に見ることができます。外見からは意外に普通の仕様だったというのが印象です。


なつかしいチームカーがいっぱい。


ベルメール・ティジスチームのジオス。


ラルドゥートチームのモトベカン。フランス製パーツで固めています。
よく見ると、車によってサンプレのディレイラーが異なっています。