先日、結婚記念日だった。


15年になるのか。


別に毎年、覚えているわけじゃないけど、

ふとカレンダーをみてその日だと

思い出す。


毎年、お祝いなどはない。


私が記念日的なイベントが苦手で… 

何だかくすぐったくて…


夫が不倫をしているこの数年、

お祝いムードでないのは当たり前だが、

それ以前から私は冷めていた。


夫は、あたたまっていた。


何かしらプレゼントなど用意した年も

あったんじゃないかな。


何が欲しい?


って尋ねてきた時もあったんじゃないかな?


どうやら当時の私は


そういうの、いらないかな


と答えていたらしい。

(今になって夫がいう)



まぁ、可愛くないよね。

そういうのも重なって、離れていったか。



私の本音は、

ひとりの時間が欲しい


だったんだと思う。


物や、イベントは必要ない。


小さな子ども達と離れていても

安心して過ごせる

「ひとり時間」が欲しかったよ。


何かよっぽどの用事がないと、

小さな子どもたちを夫に預けて

出かけることはしなかった。


息抜きしておいでよ


と夫は言うが、


でも息抜きの前準備


オムツや、着替えの準備。

ご飯の準備。

泣いた時の対処法。


そして、息抜きの後始末


帰宅後の崩壊した部屋。

甘えて愚図りがひどくなる子どもたち。


それらを考えると

息抜きは、もはや息抜きではなくなる。



今、思い返せばもっと丸っと離せば良かった。

子どものことも、

家のことも、

自分の手の中でぎゅーっと握りしめて

1人でやってやろう!じゃなくて


ポイって、投げれば良かったな。


私の中の完璧は、

大した壁じゃなかった。


そんなもんすぐ壊していい壁だったわ。

余裕がなかったな。


今くらい、ゆるっと生きられていたら

もっと夫に向かう気持ちも

変わっていたかもしれないね。



本当に欲しかったもの。

ちゃんと口に出して言えば良かったよね。



タラレバはどうでもいっか!




そうそう、結婚記念日。

何かの暗証番号にも使っている数字だし、

先日、偶然にも思い出した。


不倫している夫との結婚記念日なんざ、

忘れてやりたかったけど。


その日は、夕飯を作るのが億劫な日だった。


何か子ども達の用事も重なっていて。

家族全員が夕食の時間に揃うという

珍しい日だった。


「◯◯行きたい」

と、夫にLINEしてみた。


最近、気になっている飲食店。

少しリッチなお店なので、

行くタイミングがなかった。


いいよ、記念日だし


と、返信がある。

ちっ、覚えてやがる。


結局、お店が定休日


タイミング悪い。

私たち夫婦みたい。