みなさま、あっという間に夏が終わろうとしておりますね。

ようやくスタジオでの合わせを解禁!

とは言え、人数は2〜3人で1時間ごとの換気・消毒を行った上でのセッションとなります。
まだ少人数ではございますが、少しずつアンサンブルの機会も増えて嬉しい限りでございます!

仕事終わりは相変わらずしっぽりとイカの塩辛で一杯味わっているナカジでございます。(もはや季節関係なし!)


話は変わりますが、9月13日(日)に千葉県船橋市にて野外ファミリーコンサートに出演します!

音楽劇に合わせて演奏を行う予定ですので、詳しくはDMやツイッターにて♪

さて、野外など音響のない環境下では、音が吸収されてしまったり、響きが散ってしまう事がほとんどではないかと思います。

「大きな音を出して!」と言われた際に、あなたならどんな奏法で音を鳴らしますか?
大きな音は究極の簡略化された要望で、演奏の音となると、単純に
「音量だけバカデカくてはNG!」だと私は捉えております。

前置きが長くなりましたが、今回は『楽器演奏にとっての大きな音とは?』について、雑談して参ります♪

<クラリネットの響きとは>

クラリネットは、木管楽器特有の豊かで包容力のある温かい音色がなんと言っても染み入りますよね♬
各自、イメージはあるかと思いますが、その理想とする音色感を手に入れるまでに慣れないうちは「息のコントロール」「アンブシュア」「奏法スタイル」などを段階を経て自身なりにマスターしている地道な楽器かと思います(^◇^;)

<クラリネットの大きい音=音量と捉えてしまうと結構キツイ>
合奏などで『そこ!バランス悪いからもっと大きく!』なんて指揮者から要望をいただいた経験はないでしょうか?
その時に、その言葉そのまま飲み込んでしまって『ただ音量をアップさせなきゃ!』と捉えてしまうのは、危ないでしょう。
それは、クラリネット特有の充実した音色感とはかけ離れてしまう選択を選んでしまっているのです。
楽器にとっては、【充実した豊かな響き】と【大きな音】は似ているようで、異なる紙一重のような表現とも言えるでしょう。
要は、合奏時のバランスが整っていて、ホールに十分に響いていることを求められているのです。

どうせ聴衆に響きを聞いてもらえるのなら、単に爆音で吹き散らかすのではなく、『クラリネットっていい音なんだぁ、、!』と感じてもらえる音色感で演奏してみたいですよね!?

つまりは、クラリネットの大きい音というのは、音量ではなく【太い響き】がキーとなっているのです!

<楽器の響きを太くするってどういう事!?>
『太い響き』ってなんだと思いますか??
先を読む前によーーーーーーーーーーーーく自身で考えてみて欲しいのです。
音量の大きな音と言っても、『雄大でダイナミックな音』や『聞いてて耳を塞ぎたくなるような聞き苦しい音』など、受ける印象は複数存在します。
後者の音色は、演奏にとって、楽器としての構造を生かし切れていなく、単に『物理的に発生している音』の現象に過ぎないとも言えるでしょう。

じゃあどうしたら良いのか!?
方法は多々ありますが、まずは『吹き込んだ息を満遍なく楽器に送り込まれている事』は大前提としましょう。
上手く行かないと感じた際、楽器とアイテムのせいにするのではなく、まずは『自分の奏法から疑って』いくのです。
その中で、力任せで吹くのではなく、身体の使い方・自身に合ったマウスピースとリードの仕掛けを見直してみるのも良いでしょう。
最終的には、無理なくフローな状態で豊かな音色と響きを習得していくことが目的でもあるのですから。

見直してみるポイントとして、以下の3つが挙げられます(※場合によってもっとあります)

①リードが厚い・硬い為、吹奏時の抵抗が重くなっている

リードは個々によって合っているものが異なります。
口コミや、楽器歴だけでは計り知れないのです。
自身が固執しているモデルは、本当に自分に最適なのか?を疑って、変化を恐れずまずは試してみてください。

②マウスピースの開きが狭い
別の記事でも述べておりますが、マウスピースにはフェイシングとディップがモデルによって異なります。
マウスピースによって、使用するリードメーカーや吹奏感までも大きく変化する!と言っても過言ではないでしょう。
より充実した響きを手に入れるためには、思い切って、マウスピースを変更してみるのも一つの方法なのではないかと思います。
マウスピースの構造・選定方法は、こちらの記事をクリック♪

③単純にアンブシュアが固定していない
咥えているつもりでも、音域によって、位置がズレてしまったり、無意識のうちに姿勢が崩れて楽器の位置がだんだん下がってしまっている、、、と言ったケースをよく見かけます(^◇^;)
練習時の姿勢って、意外と盲点なのですよね、、、
リードとマウスピースの仕掛けはバッチリでも、己の状態が整っていない限りは、どんな高価なアイテムを用いたとしても無効でございます。
『単発で鳴らすと良い音なのに、通すと音色が変わっているように感じる』
そんな状態こそ、出だしのアンブシュアが変わっていまっている可能性大よ!?
クラリネットは『数ミリの位置で音色が変化する楽器』なのですから。
・個人の練習では鏡を用いて、時折意識チェックの時間を作る
・練習時の音を録音して聴いてみる(特に練習始めた前半と後半で音色かんはどう変化しているか、リードの状態などもチェックできる)

やがて、この位置じゃないと上手く響いてくれないな、と感じるポイントを発見する時が来るでしょう。(肌感覚ならぬ、耳感覚!!)

<練習時に抑えておきたいポイント!>

①イメージを持っていますか?
ただ音を鳴らして聴くだけが練習ではありません。
どんな音を鳴らしたいか?音色感は?どんな響きにしたいのか?など、具体的なイメージを行った上で実際に音出しをしてみるのです。
人間の本能は不思議なもので、イメージした物に対して、筋肉や思考がそれに近づけようとする働きがあるようです。
少なからず、イメージしながら演奏するという事は、楽曲の創造性や理解を深める結果にも繋がりますので、ぜひ基礎練習の段階から『何かをイメージしてみる』習慣も取り入れていきましょう!

②教則本をそのまま鵜呑みにしないようにしよう!

巷では、あらゆる教則本や解説本が発信されておりますね。
楽器の構える角度一つにとっても、教則本に記載されている角度が、ご自身にとっての最適な角度とは限らないのが面白い部分でもあります。
その理由は、個々によって体格や歯並びも様々なので、一概には断定出来ない為です。クラリネット奏者は皆、それを踏まえて模索しながらも自身で「これが良い!」と実感出来た過程を得て、それぞれの結論に至っているでしょう。
そして、これが正解!と無理やり思い込むのではなく、『もっと良い方法はないか?』と日々探り続けていく必要があるでしょう。
一つのメニューがうまくいかなくても、他の方法を見つけてまたトライしていけばそれで良いのです。

<参考動画&書籍をご紹介♪>
ほんの一部ですが、大きな音について解説している動画と書籍がございましたので、2つご紹介させていただきます!

●クラリネットの大きな音を出す事のオススメ解説動画

オススメ♪

→クラリネットにとっての「大きな音とは?」について、丁寧かつとても分かりやすく解説されております。

初心者の方でも、スムーズに入っていくる動画なのではないでしょうか。

●『パワーアップ!吹奏楽!クラリネット』松本健司さん著書
https://www.amazon.co.jp/dp/463691998X/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_ggG0EbWHC35ZC

→NHK交響楽団奏者の松本健司さんが書かれた書籍になります。
的確でわかりやすい内容で、すぐ実践的に活用出来る本でございます。
吹奏楽部の学生さんや、楽団に所属されているクラリネットパートの方に愛用されている一冊となっております。

<まとめ>結局は自身に合った情報の取捨選択が大事

巷では、あらゆるコンテンツを通じてクラリネットの奏法解説情報が発信されています。
先述でもお伝えした通り、結果は個々によって異なります。すぐに結果の出た方法から、なかなか最適な方法を見つけられていないケースも当然ながら存在してくるでしょう。
しかし、最適ではなかった方法を実践したとしても、必ずあなたの【引き出し】になります。その引き出しの情報を基に、よりよい方法に導く為のプロセスとなる事でしょう。
決して焦らず、日々の練習で冷静に振り返りながら、自身にとって必要な情報・方法を選んで実践していく事が、何より大切なのではないかと思います。
私も、自分に言い聞かせるように&記録として残しておきたい!という想いもあって、これからも音楽に関するあらゆるネタを提供してまいります!

また、次のお話でお会いしましょう♪