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チーム力でヒューマンエラーを防止する

社員のやる気だけでエラーが防げると思っていませんか?
情報漏洩や資料紛失、マネジメント不足等が組織運営に重大な影響を与えています。
個人の能力、意欲とチームの力を上手く結合して活用する仕組みづくりでエラー防止を行う事が大切です。

ヒューマンエラーコンサルタントの島本 長範です。

久しぶりの記事になります。

経営者をはじめ、管理者の皆さん!!

朝礼、夕礼で長々と喋っている人はいませんか?


と言う事で、今日は、「話す時間」です。

その前にヒューマンファクターについて

ヒューマンファクターを簡単に説明すると、

人間の能力や行動の限界などを知り、
それを上手く利用してエラーを減らす、
事故が起きない様に対策を行うなどの活動をする
ことを言います。

カタカナ言葉は、
とかくその意味が分かりにくかったり
間違った理解をする事がありますが、
このヒューマンファクターのその一つです。

ヒューマンファクターの詳しい説明は、
もう少し後の回に行いますが、

大事なことは、
1.「我々、人間の事を知る事」
2.「活動をする」
と言う事です。

で、「話す時間」との関係ですが、

管理者の皆さんの話しを聞いている人も「人間」ですから、
他人の話を聞ける時間にも限界があります。

ここで言う、聞ける時間とは、一つの事柄を考え、
理解する時間の事です。

限界を超えてしまうと、結果として、
言いたい事が伝わらず、エラーに発展します

こんな時に、管理者の言う事は決まっています。

「だから、あれほど言ったのに!」
「何で、俺の言う事が分からないのだ!」

そう!理解できないのです。

立場を代えると分かりやすいのですが、

管理者の皆さんも他人の話しを聞く事があると思いますが、

話す時間が短くて分かりにくい事よりも、
時間が長くて、何を言いたかったのかが、全く分からないという
経験はありませんか。

人間は他人の話す事を全て聞いて、全て理解をしようとしますが、
一度にそんなに多くの事を理解する事はできません。

これが、人間の能力と限界の一例です。

丁寧に説明したつもりが、長くなったり、
事前準備をしないままに話しはじめ、
同じ事の繰り返しになったりする事が原因です。

で、一つの事柄を説明する時間の限界ですが、

「130秒」です。

この「130秒」を超えない様にするには訓練が必要です。
シミュレーションをして130秒を体で感じて下さい。

そして、

「何回、言ったら分かるのだ~!!」

とならないようにしましょう。


ヒューマンエラーコンサルタント 島本 長範





こんにちは!


ヒューマンエラーコンサルタントの島本長範です

今回は、社内研修のススメです。


ヒューマンエラーを防ぐにはチーム力が大切と

言って来ました。


チーム力を引き出す、取り組みの一つに

会社や会社内の部門の全員を受講対象とする


「社内研修」があります。


全員を対象にする事で、


1.ヒューマンエラー防止の必要性


2.これから会社(部門)が進む方向


3.ヒューマンエラーに関する知識や認識



を仲間と共有し、


ヒューマンエラー防止の効果をグ~と上げることができます。



ここで注意点があります!


それは、研修の「企画/実施部門」と「現場」が

連携している事です。


品質の作り込みは現場にある”事を

くれぐれも忘れないでください。


「企画/実施部門」と「現場」が一緒になって

「PDCAサイクル」を回して実りのある

社内研修を実施して下さい。


でも、いきなり、

「社員全員を対象とした社内研修」とは

行けないと思いますので、


社内研修を企画/実施する部門の方、

組織運営の責任者の方のための

公開セミナーの案内をします。

「ヒューマンエラーを減らしたい」
「ヒューマンエラー研修を自社に導入したい」
と考えている、

・品質管理担当者


・人材育成担当者


・中小企業経営者


・組織管理職


の方を対象にしたセミナーです。

社内研修の導入を「考える、検討する」機会に

して頂きたいと思います。


そのために先ずは、


あなたが、このセミナーに参加すると、次の事が得られます!

1.ヒューマンエラー防止にチーム力が重要である事が理解できる


2.ヒューマンファクターの基礎(概要)が分かる


3.個人の意欲、気合いだけではエラーが防げない事に気付く


4.人間の能力と限界を知る事の大切さが分かる


5.仲間からの発言や行動が、多くの気付きにつながる事が分かる


6.直ぐに職場で実践できる目標が作れる


詳しくは下記URL
http://www.kmjpn.com/humanerror.htm


ヒューマンエラーコンサルタント 島本長範

こんにちは!



ヒューマンエラーコンサルタントの島本長範です。



ヒューマンエラー対策について定期的に発信して行きます。




ヒューンエラー対策(その1)“仲間と一緒にエラー防止”の続きです。




そもそも、一人ではエラー防止はできないのでしょうか?



答えは、Noです。



私たちは、一日の相当の時間を一人で行動しています。



そして、その行動を行うたびに自分自身で判断をします。



何かに迷った時とか、分からないことがあった際は、他の人に尋ねたりしますが、ほとんどは自分自身で判断をしながら行動をします。



つまり、エラーの防止の基本は、一人ひとりの人間が行っています。



“仲間と一緒にエラー防止”とは、



決して、すべての行動を仲間(チーム)で判断をすると言うことではありません。



エラーをしない努力は、一人ひとりが続けて下さい。



一人ひとりが判断をしながら行動している所に、チーム力が加わることでエラーを防ぐ確率がグ~ンとアップします。




二つ目の質問です。



これまで、皆さんはチーム力をエラー防止に使ってこなかったのでしょうか?



これも、答えは、Noです。



でも、エラー防止の観点でチーム力を考えている人は少ないのではないでしょうか!



また、チーム力がエラー防止に役立っていることにピンとこない人もいるのではないでしょうか。



目標に向かって力を合わせて良い仕事をするのがチームです。



エラー防止のチーム力は特別なものではありません。



エラー防止とそれ以外のチーム力に分けながら仕事はできません。



特別なものではありませんが、本来の人間に備わっているチーム力にエラー防止の考えや、エラー防止の知識があるともっとエラー防止に効果のあるものになります。



エラー防止の考えや、エラー防止の知識とは


・ヒューマンファクター


・人間の能力と限界


・チームワーク


・コミュニケーション


・リスクマネジメントと危機管理・・・などです。




これから、これらについても記事にしていきます。






ヒューマンエラーコンサルタント 島本長範









こんにちは!

ヒューマンエラーコンサルタントの島本長範です。


記念の第一号記事です。


ヒューマンエラー対策について定期的に発信して行きます。


先ずは、一週間に一回発行を目標にしますので宜しくお願いします。



第一回目は、


「ヒューマンエラー対策(その1)仲間と一緒にエラーを防ぐ”」です。




社員の頑張りだけに頼ってエラー防止をしていませんか?

知識を得るだけの研修、セミナーを受講していませんか?


と言う問い掛けを経営者や管理者の方にしています。

ヒューマンエラー防止には、何か特別は手法やテクニックがあり、それを社員が習得する事でエラーを減らせると思っている方が多いからです。


又、経営者や管理者だけでなく、社員の中にも「やる気」でエラーを防ぐとか、ヒューマンエラー研修は知識を得るものと思っている方がいます。


色々な業種の会社でヒューマンエラー研修を行っていますが、「ヒューマンエラーは、気合いが足りないからだと思っていました」とか「研修を始める前は、また話を聞いてメモを取るだけでのつまらないものだと思っていました」といった感想をアンケートで頂く事があります。

「エラー防止に特効薬はない」と言われるように、日々の活動を地道に続ける事がエラー防止の近道になります。その近道の一つを今日は紹介します。


「仲間と一緒にエラーを防ぐ」は、CIMA人財教育開発が行っているヒューマンエラー研修の大きな柱の1つで、航空会社で行われているCrew Resource Management(CRM)がベースになっています。


CRMとは、パイロット個人の能力を重視していたために、操縦室のクルー全員の総合力が上手く発揮されない事がアクシデントやトラブルの要因になっている事から考えられたもので、全てのリソース(Resource=資源)を有効に使う事を目的にしています。


特に、人的リソースの活用に重点を置いています。航空機の操縦室からスタートしたものですが、航空界では、航空機整備、客室乗務員、運航管理者(ディスパッチャー)グランドサービスなどにも広がっています。


ここまで書くと、航空会社だけでの特別なものと思われるかも知れませんが、皆さんの職場でも効果のある考え方です。


仲間の仕事内容を理解し、「危ない!」「間違っている」に気付き、それを仲間に伝える。そして仲間からのアドバイスや忠告を素直に受け入れる事が大切になります。


そのために必要な要素は、

1)目的、目標の共有

2)チームワークを発揮するための有効なコミュニケーション

3)決められた事、約束した事を守る信頼関係の構築

の3つになります。

この3つは、ごく当たり前の事柄ですが、この3つの要素を意識して業務を進めて下さい。


この3つの要素が上手く出来ている職場では、エラー発生は少なく、仮にエラーが発生しても大きな事に発展する事はありません。


皆さんの職場の「3つの要素」はどうでしょうか?


確認をしてみて下さい。


ヒューマンエラーコンサルタント 島本長範