前にも書いたけど、

長期に入院している人を退院させるのは結構労力がいるんだよね。



でもやっぱりもう長期安定して症状のぶれがない人とか、基本的に病院は治療の場所という考えのもとに退院をお勧めするんだけど。

ただ社会的に退院の難しい人はまだまだ結構いるんだけれどもさ。


不可能ではないと思うんだけど、その人に合った施設なり場所なりがまだ無いというかね。


ここで自分の場合の退院支援の進め方について書いてみるけどさ。



基本的にまず患者さんの能力を客観的に評価しないといけないわけで。

実際に何の準備もせずに退院して、買い物もできなけりゃご飯も作れないじゃ続かないからね。


患者さんの能力についてはOT(作業療法)や病棟スタッフに評価をしてもらう。

例えば料理の能力なんかはOTで評価できるし、買い物なんかは病棟スタッフがまず付き添って行ってみてどれだけできるか見てみるとかね。

他にも日常の生活を見て何ができるか注意してみればそれなりに評価できるし、やったことないことも他の能力から推定していく。

そんなこんなをしながら各々の患者さんの能力を評価して、退院してからの生活をシミュレーションする。

そうするとこの人ならアパートでも行けるんじゃないの?とかそれなりの施設じゃないと無理かなとか、あとは病院と施設の中間みたいな福祉ホームにまず退院するとか。

この辺りは患者本人の希望はもちろんのことOT、病棟スタッフ、PSWに加えて地域の支援の方に入っていただくとかでいくつか選択肢を出しながら優先順位を付けて決めていく。

家族の関係とか年齢とか場所の関係もあるからこの辺りは重要で、あまりに無理な計画はすぐに破綻しちゃうからね。


今までの中には母親との二人暮らしでその母親が病気で目が見えない方の場合で行政の職員とか母親のヘルパーさんとか地元の近所の方などにも入ってもらって総勢20人ほどで会議したことなんかもあったけど。


この会議の人は家への退院の希望が強かったので、追加のヘルパーや訪問看護や日中の作業所の手配やらなんかして退院したけど、全部が全部うまく残ったわけじゃなかったけどね。

なんやかやで今も家で母親と二人暮らしでなんとかやってるんでとりあえずよかった。


その施設探しと並行しながらだったりその前にだったりだけど、OTに依頼して生活機能訓練をやってもらって底上げを図っていったり。

やっぱり基本的には能力があった方が選択肢は広がるしね





また中間施設に退院するときは、その先の目標も決めておきます。

何の目標もないとその中間施設にずっといることになっちゃうから。


例えばその目標がアパートだったりグループホームだったりなんでもいいからね。

中間施設に退院するならそれが最終目標ではないってことを本人にも自覚を持ってもらわないと。



また別に介護や訪問看護などの社会的資源が必要ならその準備とかもしなきゃだし。

こういう長期入院の患者さんは結構高齢化が進んでいるので周辺環境は厳しいです。

大概どんなに順調に行っても3か月から半年くらいはかかります。

もちろん施設の空き待ちなんかがあるといくらでもかかっちゃうけど。

その間の退院へのモチベーションの維持も気を使うしさ。




ってわけで世の中の方々には精神疾患の方々に対する受け入れをより広げていただければと。

こんなblogをやってる理由の一つだったりします。

ってことでよろしく。



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うちの子供が最近食いつきがよくなりましたよ>おかあさんといっしょ

いつからやっているんだろうね。

俺が小さいときにはすでにやっていたような気もするんだけど。


いつも録画しておいて見せるんだけど、すごい集中力(^^;

音楽に合わせて体をゆすって手を叩いて満面の笑みで見てくれるからかなり助かるネ。

見せている隙にこちらがご飯を食べたり、片付けしたり、、、

ちなみにうちの今のヒット曲は『くりとくり』ですよ。


く~りとくりが、、、びっくりくり~



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年明けに発売のインヴェガの薬価。

今日、収載されるそうですがどうやら開始&維持容量と言われている6mg約450円とのことで。

ジプレキサ10mgで約477円だからそれとほぼ同等(よりチョイ安)ってことだね。

まぁ使ってみないとわからないけど、どうでしょうね。



2010.12.11[追記]
結局、
   3mg  246.20円
   6mg  452.80円
   9mg  574.00円

となったみたいです。


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昨日の続きです。

昨日は薬による便秘の機序などについてでしたが、、、


今日は便秘にたいする対応について。


便秘の時には一般にもあるように水分を十分に摂り運動をするなども有効ですが。

精神科の薬剤を飲んでるとそれだけではどうにもならないこともままありますね。


そんな時には


まず第一に下剤の使用。これが一般的ですね。

軽度の便秘ならこれで対応するのがいいでしょう。

ただ便秘薬の中にも物によっては漫然と使用すると下剤の効果が効きにくくなってくる物あるから注意してくらはい。


第二に腸内環境改善を図ること。

これも例えばビオスリーやビオフェルミンなどのビフィズス菌製剤を投与することで腸内環境が改善されるので便秘に効果的と言われています。

個人的な印象としてはこれは人によって効果はまちまちって感じです。

劇的に改善する人もいれば、全く変わらないかなって人まで。

まぁやってみて損はないと思うけど、あんまり期待しすぎるのもどうかな?


第三に薬剤の変更および減量です。

もちろんこれが有効なのは当たり前なんですけどね~

薬というのはメリット(効果)とデメリット(副作用)を量りにかけて使うものなので一概には言えません。

高容量の薬剤も必要時には仕方がないけど、漫然と続けるのはいかがなものかと。

少なくとも便通にはよくないでしょうね。

かといってむやみやたらに薬を減らすのも現実は不可能だし。

この辺りをうまくやるのが精神科医の役割の一つでそ?

患者さんはむやみに減量を求めるのではなく(結構いる)、主治医に副作用などの症状をしっかりと伝えて対応してもらってくださいね~

それじゃまた。


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抗精神病薬や抗うつ薬などの精神科薬物の副作用を考えるときに外すことができないものの一つは便秘でしょう。


腹部単純CR[要するにお腹のレントゲン写真]を見ると大量の大腸ガス(中には小腸ガス)と便、人によってはniveau[二ボー:鏡面像]と言われるイレウスのサインがある人も結構見ます。

特に長期間にわたって抗精神病薬を内服している患者さん(慢性期病棟に数十年単位で入院している患者さんなど)は便秘はほぼ必発かな。

便秘の薬を飲んでいない人を見たら『おっ、珍しいね』って思うし。

精神科薬による便秘は消化管の動きが麻痺して動きが極端に悪くなることで起こる麻痺性イレウスがほとんどですけど。

詳しく言うと薬物の持つ抗コリン作用によって腸管の働きが悪くなる、、、

抗コリン作用っていうのは>アセチルコリンっていう副交感神経を刺激する物質が受容体に結合するのを妨げることで働きを悪くする作用のこと。

コリン星とは関係ないと思うけど、今度小倉優子にあったら聞いてみるか。

もちろん面識なんてないけどね。

。。。。。。




まぁどうでもいい話は置いておいて。。。



抗精神病薬や抗うつ薬ではほとんどが抗コリン作用を持っているし、副作用を抑える抗コリン薬はそのままそういう薬だからこれらの薬で消化管の動きが悪くなるのです。

動きが悪くなると食べた物などの消化の後の残り物である糞塊が停滞して便秘になるのはもう簡単に想像できるでしょう。

さらに便塊の停滞が長期間に渡ると便塊によって恒常的に消化管の壁が押し広げられます。

すると消化管の筋肉である平滑筋が断裂して消化管の筋層が薄くなって、筋層内にあるAuerbach(アウエルバッハ)神経叢が変性してさらに消化管の運動は悪くなる悪循環に陥っちゃいます。

これが続くと消化管(特に結腸)が巨大化して巨大結腸症という状態になります。

巨大結腸症の定義は結腸の内径が6cm以上でHaustra(結腸のしわのようなもの)が消失した状態のことを言うんだけど、じゃあ5cmなら大丈夫とかそういう問題ではないのは普通ならわかると思うけど。。。

こうなるともうちょっとしたことですぐに便秘になり、イレウスになってしまう。。。

中には薄くなった消化管壁が破れて腹膜炎を起こして亡くなるなどの重大な合併症の恐れもあります。

というわけで便秘も結構恐ろしいんだよってこと。


じゃあ長くなったから今日はここまで。

明日に続く。。。



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