先日、忍者になって遊ぶワークショップに
親子で参加しました。
その会の運営をしている友達に
「子どもたちに同行するスタッフとして
ちょっと手伝って」と直前に頼まれたので、
息子のことは夫に任せて、
詳しい事前情報はないまま
ワークショップ開始２時間前からの
スタッフミーティングに行きました。
忍者がテーマだから、
手裏剣の上手な投げ方とか
ひっそりとすばやい身のこなしとかの
レクチャーがあるのかな？
子どもたちに怪我などがないように
注意事項の確認があるのかな？
と思っていたのですが、
指導者さんから言われたことは、
「今から思いっきり遊びます！！」
遊ぶって言われても、、、
みんな初対面だし、
いい歳した大人ばっかりですけど〜
って戸惑っていられないほど矢継ぎ早に
あらゆる課題が繰り出されていくので、
とにかくそれに集中！
ついさっき初めましての挨拶をした人と、
こうしたらいいんじゃない？
それいいですね！などと
体を動かしながら考えあったり、
面白すぎて笑ったりした２時間でした。
「スリッパじゃだめだよ。上履き持ってきてね！」
と言われたのは、こんなに動き回るからだと後で納得。
息子と折り紙で手裏剣を150個作って持参。
布で覆面して忍者になりきるワークショップでした。
なぜこんなふうに遊んだか？
その理由を指導者さんが
終了間際に教えてくださいました。
「今日のワークショップでは、
保護者として付き添う・見守るのでもなく、
大人が上からの立場で
「こうするといい」って教えるのでもなく、
みなさんには子どもと同じ目線で
参加してほしいんです。
大人は遊び方を忘れちゃってるので、
とにかく遊ぶ感覚を取り戻してもらいました。
大人が本気で面白がって遊んでいると、
子どもも本気で集中して遊べます。
そこからいろんな表現が自由に出てきます。」
このお達しを守って
ワークショップの２時間を過ごしてみたら、
やりきった！楽しかった！という
ものすごい爽快感に包まれました。
いつも、子どもと遊ぶといっても
遊んでいるのを近くで見守るだけとか、
一緒にいても常に頭の片隅では
今日のごはんは何にしよう？
洗濯物取り込まなきゃ、
××の締め切りが明日までだなどと
あれこれ雑念に忙しいことが多かった。
そういうのを全て取っ払って、
思いっきり今に集中してみたら、
子どもと一緒にとても充実した時間を
過ごすことができました。
こんなふうに、家族と一緒に
同じ瞬間、同じ経験を共有することは
あとどれくらいできるだろうか？
帰路にふと思いました。
バンコクでの駐在生活も、
私たち家族が共有している
良くも悪くも強烈な経験でした。
今、駐在生活をしているみなさんは
仕事を退職したり休職したことへの
モヤモヤが消えなかったり、
本帰国後のことを考えると不安を感じる
こともあるでしょう。
でも、思いっきり今に集中することが
今の生活を精神的にも満たして、
本帰国後に望む未来に
結局はつながるように思います。
今日もよい一日をお過ごしください
Crane
2022年6月29日(水)
第43回 駐妻の「はたらく」を語ろうの会
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