こんにちは！
まなとも運営メンバーのCraneです。
昨年本帰国しています。
今、日本各地では桜が咲いています。
バンコク駐在していた時には
春に一時帰国しなかったので、
私にとっては３年ぶりに見る桜です。
日本だけで生活していた時も
毎年の開花を楽しみにしていたけど、
タイでの生活を経た今は
桜きれいだな〜とただ眺めるのではなくて、
桜から日本らしさを
強く感じるようになりました。
曇りの日が多く、澄んだ青空と桜の花の
コントラストが強い写真は撮れませんでした
桜の淡い色は、
四季がある日本では春を象徴する色。
一年中暑いタイで咲く花にも
白色や淡い色もあるけど、
大半は明るくはっきりした色彩。
ブーゲンビリアやランの色鮮やかさは
タイの強く明るい日差しのもとで
咲くからこそ、美しさが引き立ちます。
桜の開花条件の一つは、冬の寒さ。
一般的に熱帯での栽培は不可能。
もしうまく栽培して
タイで桜を咲かせられたとしても、
日本で見る桜に感動するのと
全く同じではないと思います。
なぜなら、桜は日本の気候風土に
寄り添った花であり、
春を実感させる存在だから。
冬の間、多くの木々は落葉して枝だけ。
色が少なく殺風景で、寒さで体も気持ちも
縮こまる３〜４ヶ月を経てから、
肌寒さと暖かさが混じるようになった頃に
あちこちに桜の淡く優しい色が現れて、
はっとした瞬間がありました。
待ち望んだ春が来た喜びと高揚感で
体と気持ちも緩みました。
一年中暑いタイから帰国したら
冬の寒さが本当につらくてつらくて、
早く暖かくなってほしいと
冬の間ずっと思っていました。
（積雪がなく暖冬だったそうだけど）
普段忙しく過ごしていると
わざわざ考えもしないことですが、
私たち日本人は
日本の気候風土で暮らすうちに
四季の移り変わりを体感する術を
いつのまにか会得しているし、
四季の情緒を様々な方法で表現する術を
高めてきたのだと思います。
歌を詠んだり、
絵に描いたり、
食事に季節を感じさせたり、
着物の文様に季節感を取り入れるなどが
日本で古くからされてきたのは、
あっという間に移りゆく自然を
満喫するために工夫された方法
だったのだと思います。
桜の下でお花見することは
日本の気候だからこそ可能で、
昔から好まれて続いてきたこと。
タイだと暑すぎて、
わざわざ炎天下の外で飲食して
のんびりしようとは
あまり思わないですよね。
お花見という文化が
広く根付かない国もあるのです。
数年間の海外生活を経たおかげで、
四季があるということが
日本人に及ぼしている影響に
気づくことができました。
海外生活の経験は、
広い世界からの視点で日本を考える
ことができるようになります。
日本だけで暮らしていたら
当たり前すぎてなんの変哲もないことが、
海外では特別なことだと気づく。
海外生活をしている（した）みなさんは
こんな経験ありますよね。
東京オリンピック・パラリンピックを
来年に控えていて、
日本は世界から注目されている時です。
日本らしさって何だろう？
もし、外国人の方から
【日本らしさ】について尋ねられたら、
これを読んでくださっているみなさんは
ひとりの日本人代表として
どんなふうに答えますか？
何を【日本らしさ】と思うかは、
人それぞれ。
今までの経験、好み、価値観に基づきます。
何が日本らしさとして正しいか
ということではなくて、
いろんな種類の日本らしさを
人それぞれ表現すればいいと思います。
日本のことを知らないと
人にちゃんと説明できません。
普段見聞きしていることにも
今までよりも意識してみると、
情報が多く集まってきて、
あなたならではの切り口で
日本のことを話せるようになるはず。
NHKの「チコちゃんに叱られる！」も
すごく勉強になります。
日本のなんで？の雑学がいっぱい。
日本らしさを考えてみることが
他国の文化や慣習を理解して
それぞれの良いところを
認め受け入れるきっかけとなり、
みなさんに縁がある他国との関係が
より楽しくなって、
気持ちも楽に過ごせるといいなと
願っています。
お読みくださりありがとうございます。
Crane
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