わたしと陸上vol.11 | 中讃ミドルクラブログ

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陸上は楽しくありたい!が原則で,それでも本気で世界一のアスリート育成を目指す,うどん県骨付鶏市を拠点に活動中!陸上クラブの日常を書き綴ります。

本日も続けます。

さて,26歳にしてついに11秒の壁を破りました。
これには,リラックスが鍵だったことは前回言いましたね。
県選手権でも決勝に残れるようになりました。(前年度は11秒0の自己新記録は出せたものの決勝には残れませんでしたから,まだまだ大したことはない選手でした)
こうなると嬉しくなってますます燃えてきます。

この気持ちはみなさんもよくわかるでしょう。
だれでも伸び始めると燃えてくるのです
勝てるようになるとますます燃えるのです。
だから「勝つためのスポーツはだめ,楽しまなければ意味がないというのは嘘です
勝てもしない伸びもないのにやる気が出るはずがないじゃないですか。

私が昔受け持っていた子どもたちが市内のソフトボール大会に出たことがあります。
地域の人が熱心に教えてくれたおかげで強いチームになっていたのですが,それでも1回戦の相手は弱すぎました。
ほとんどの時間がこちらの攻撃で相手の攻撃はあっと言う間に終わります。
こちらの攻撃はいつまでたってもアウトにならないので3回位打順が回ってくるのです。
で結局2回くらいで時間切れになり,はっきりは覚えていませんが多分40対0位で勝ったと思います。
これなんかいくらスポーツを楽しみましょうと言ったって無理ですよね。
やはりある程度レベルが似ていて,頑張ったら,もしかしたら勝てるかもという可能性がなければやる気も出ません
ということで,勝利や新記録を目指しているうちに,ライバルや友達ができ,気持ちよいプレイや風を切る心地よさを感じられるようになり,スポーツ本来の喜びを感じることができるようになるのだと思います。

さて,話が飛び回ってすみません。
燃えて何をしたかというと,もうおわかりですね。
そう筋力アップ=ウエイトトレーニングです。
結果は,翌年も10"9,翌々年もまた10"9,その次の年は何と11"0と伸びるどころかとうとう記録が下がってしまいました
この間何もしなかったどころか,圧倒的に筋力アップに励んだのです。
トレーニングだけでなく,プロテインやビタミン,カルシウムなどのサプリメントもたくさん摂りました。
その涙ぐましい努力の結果がこれでした。
しかも,その間一緒にトレーニングをしていた人(同じ先生仲間ですが)は結構クールな人で,練習は週2回だけ,そのうち1回がウエイト,もう1回が跳躍練習でした。
で「仕事もあるし,この位しかできませんよ。」と言っていたのですが,その先生は,こうした練習で自己新記録を出して国体に出場したのです。
また,長い間引退していた先生にも一緒にやりましょうと声をかけて始めたところ,その先生もすぐに最高記録を出して四国選手権で優勝して日本選手権に出場しました。
さすがの私も,少々がっかりです。
何でこんなにしているのに伸びないんだろう」と言うことですね。

それで,燃えていた気持ちも冷めて,ほどほどにすることにしました。
30歳のときです。
もちろん,気持ちが冷静になっていますから,大会でも全力で頑張らなくなりました
するとすると不思議なことに,速く走れるようになったのです
不思議ですね。
頑張らないのに速く走れるなんて。
これは調子がよかったからではありません。
頑張らないと速く走れるんですよ
何故なら,毎回最高記録が準決勝で出たからです。
つまり,前年度までのように,どんなときも新記録を出そうなどと気張るのをやめたために,予選や準決勝では力をためたまま,軽く走ってゴールし始めたのです。
さすがに予選はスピードを落としながらゴールしますから,大したタイムではありませんが,準決勝はほどよい加減で走るため,いい記録になるんです。
で決勝はさすがに勝とうとして頑張りますからまた記録が落ちてしまう。
そのことに5月になって気付きました。

そこで大きな賭けをしてみることにしました。
それは,前に教えてもらったリラックス走をもっと進めて,いったん最高スピードになったら,もう完全に力を抜いてみることにしたのです
そうしたら何と10"8が出て県選手権で優勝です。
しかもまぐれでなくこの年は3回も10"8で走ることができ,国体にも出場することができたのです。

今日はここまで。
また明日。