梅雨に入り長雨が続く中、先日に大阪北部を震源とする地震がありました。
大阪で観測史上初となる震度6弱が記録されて、9歳の女の子が通学途中に尊い命を落とすといった、悲しい状況です。
今回の地震で犠牲になられた方々の、ご冥福をお祈りします。

神戸は南に大阪湾を抱え、市内の北側にはその東西に跨り六甲摩耶山系の山々があります。
阪神タイガースの応援歌である六甲おろしは、まさにその六甲山系から吹き下ろす強風を指します。

六甲摩耶山系は、900m級の六甲山・700m級の摩耶山を始めとする、低山と呼ばれる山々からなります。

神戸市内からのアクセスも非常に良い事から、多くのハイカーやランナーに親しまれる山々として、市外県外からも多くの人が訪れ、最近では海外からのハイカーの姿もよく見られるようになりました。

普段着でもハイキング程度なら登れる事もあり、山道の一部は、神戸市内の小中学校の遠足のコースにもなっています。

僕自身、日頃からこのエリアには常に入り、色々なルートを登り歩きしていますが、最近、山道の付近が非常に危険な状態である箇所が増えています。

梅雨前と梅雨の時期に、今年は長雨が続きました。
まとまった雨の後、このエリアの山道は降った雨が道を流れ落ち路面を洗い流します。
また、降った雨が斜面に溜まり、岩盤や土砂を緩める状態にあり、何かしらの要因で崖崩れや土砂崩れ、樹木の倒落や山中に残る廃屋の倒壊などが発生しています。

僕が知りうる範囲での話になりますが、実際に被害が出ている箇所は次のようになっています。
*トゥエンティクロス 各所 
→山道の路肩崩壊・崖崩れ(特に崖崩れは大規模)
*仙人谷道
→山道の路肩崩壊・崖崩れ
*摩耶山 上野道 青谷道
→山道の路肩崩壊
*諏訪山周辺 大師道など全般
→山道の路肩崩壊・崖崩れ・樹木の倒落・廃屋の倒壊
(特に樹木の倒落は各所頻発しています)

崖崩れも小規模なものではなく、斜面の岩盤が大部分崩れていたり、樹齢相当年の樹木が根こそぎ倒れ落ちている状態がほとんどです。

去年、同じくらいの時期に、これらのエリアを登り歩きしていますが、そんなに酷い状態ではありませんでした。
ところが、今年は多くの箇所で発生し、その状態も酷いことになっています。

低い山だから大丈夫だ。
とか
遠足コースなんだから危険なはずはない。
とか
ちょっとハイキング程度なら大丈夫だ。
とかいう、過信は禁物だと思われます。

梅雨の長雨が続き、その途中に晴れ間の日があると山に人が殺到します。
先日日曜日もそうでした。
ハイカーの方やランナーの方が、途切れる事なく訪れていました。

皆さま、充分お気をつけください。