「あ~、なんか飲みすぎちゃったみたい…」
今日は我が社の飲み会。
各部署が入り混じり、大いに盛り上がった飲み会。
みんな大はしゃぎして楽しそうだ。
でもボクはそんな事どうでもいい。
そして今、凄く幸せだ。
何故なら今、帰宅途中のタクシーの後部座席に、ボクと憧れの美月さんが二人きり。
しかも身体を密着させて、ボクの肩で寝ている。
少し寝息をかいているのがわかる。
とても愛らしい。
ホントは飲み会の後、みんなで二次会のカラオケに行くはずだったのに、なぜか美月さんはボクのそばにいる。
美月さんは二次会のカラオケ屋に到着するなり、ボクの腕を引っ張って「酔っ払ってヤバいんだけど…一緒の方向だから送ってくんない?」とボクに囁いた。
美月さんに憧れてる男はボクだけじゃない。
なんだか後ろめたい気持ちと優越感が交差する中、ボクと美月さんはコッソリとタクシーに乗り込んだ。
そして今、二人はこうしてる。
確かにボクはブサイクでも無いし、モテない方でも無い。
でも、今こうして美月さんといる場面なんて想像した事さえない。
期待感は増す。
タクシーが246沿いに泊まる。
少々寝ぼけた美月さんは「着いちゃった?ねぇ…一緒に降りて」とボクに告げる。
言葉少なな二人は、互いにこの先どうするのか問う事無く美月さんの家へ向かう。
美月さんの住むマンションは、そのイメージ通りに清潔感があってオシャレ。
部屋に入るなり美月さんはボクに抱きついてきて、激しく唇を奪う。
ボクもそれまでの高ぶりを爆発させるように美月さんを抱きしめる。
シャワーも浴びないまま二人はベッドで絡み合った。
美月さんはボクのアレを愛おしそうに何度も口に運んだ。
成熟した年上の女性はこんなにいいものなんだろうか?
その晩、ボクたちは二度愛し合った。
朝、目が冷めると、美月さんは「ポストに入れといて」という置き手紙とキーを残し、先に出社していた。
遅れて出社したボクは、いつもと変わらず業務をこなした。
うん、あれが夢でもいいんだ。

