こんばんは😃
インスタやFacebookからのシェアばかりでしたがまともなブログを久しぶりに書きたいと思います。
地元旧藤島町八色木の薬師堂が御開帳との事で、参拝して来ました。本来は八色木の地区の方のみの御開帳だったとの事で、現在の様々な状況から特別に広く一般の方もお詣りできるようになりました。
神仏習合のままです。おそらく明治の神仏分離の際は神社と名乗っていたと考えられます。
八色木薬師堂
→道路を二分にして鳥海山を背に鎮座しています
立派なお堂です。
御開帳は、5月から始まっており、毎月8日.12日.17日、時間は午前10時から正午、午後は13時から15時までの日にちが限られております。
※尚、8月は17日のみで、10月は16日(壬寅)の日も御開帳。
・境内整備維持の為、拝観料500円でした。
御祈祷は、朝の部9時30分から10時00分
夕方は15時00分から15時30分。
尚、詳細はパンフレットの写真を見て頂ければ
お堂の前に立っているのは回向柱で、長野の善光寺がとても有名ですが、御本尊の薬師様と神農様の手から繋がる五色の縁綱と繋がっており、御縁を結び祈る事ができます。是非触れてみて下さい。
戦災疫難 早期終息 百穀成熟 無病息災
容顔甚奇妙光明照十方 我適曾供養 今復還親近
→ 薬師様の救いの光が、御尊顔から十方に照りわたり、より多くの方々と御縁が結ばれるようという願いを込めて…法華経薬王菩薩本事品の一節より
寅年建立の為、虎が彫られております。
八色木薬師堂御本尊御影
☆神農尊とは、中国の医療と農業を伝えた神様で薬師如来と同体と考えられ信仰されていたようです。
お像として拝顔したのは初めてで、とても貴重だと思いました。
→もしかすると、鶴岡市錦町の時宗長泉寺様の境内にある烏明神、神農堂があるので、お像かわかりませんが有名です。
羽黒山荒澤寺正善院様のホームページ
薬師堂の御開帳について詳しく紹介されております。
庄内地方で薬師如来とくれば、鳥海山大権現(現在の大物忌神社)ですが、八色木のお薬師様も鳥海山大権現と同じ。
藤島は、庄内平野の中央部に位置し、鳥海山と月山の間に位置する。
古来、羽州三山(出羽三山)は、羽黒山、月山、葉山(村山)そして奥之院湯殿山だったとされ、葉山が衰退後鳥海山が組み込まれた時期があったとされます。羽黒山の一山は大きな影響力を持っていたので、鳥海山の修験にも関わっております。
また、八色木地区は信仰の厚い地域で鳥海山と月山(鳥海=日、月山=月)と登拝講がある。
→現在は確認できておりません。
西方極楽浄土の阿弥陀如来(月山)
東方瑠璃光浄土の薬師如来(鳥海山)
以上ここまでが、八色木薬師堂の御開帳についてです。これからは、庄内地方の薬師様の霊場の御紹介です。
①庄内地方の修験の山
(薬師如来が本地)
鳥海山、葉山、薬師岳、温海嶽(熊野三所権現+温泉の鎮守)
②鳥海山関連のお寺
左上が松葉寺(女鹿)鳥海山大権現、月山大権現
左中が龍頭寺(蕨岡)鳥海山大権現安置。
左下が長渕寺(手蔵田)薬師十二神将安置。
右上が永泉寺(落伏)薬王菩薩。総持寺三十六門
右下が剣積寺(当山)薬師三尊。劒龍修験別当。
③総光寺(旧松山町)薬師如来。
椙尾大明神本地薬師三尊十二神将(馬町永福寺)
右上が大日坊 湯殿山薬師如来。
右中が善寳寺 薬師三尊十二神将。
右下が天澤寺 薬師三尊。
④各薬師神社、熊野神社
(古来は薬師堂、熊野権現)
→庄内地方は、お薬師様少ない感じかしますが、実は明治の神仏分離の際に神社になった為、おそらく御身体、御神像になっている為拝顔できない
⑤祇園系(八坂神社、八雲神社)
→本地仏は、薬師如来とされる。
祇園精舎の守護神牛頭天王、須佐之男命。
などなど、意外とお薬師が祀られた事がわかります。鳥海山大権現、熊野権現または熊野信仰、
祇園信仰、他にも東照大権現(家康公の本地もお薬師様)。
また、疫病退散、国家鎮護などの為に祀られている事も多いようです。
話が脱線しましたが、薬師如来の御功徳は、心や精神の安定にも力を発揮するとされます。
コロナ禍で、人と人との交流や付き合いも減ってしまい会話も減った為、悩み事など話す機会が無く溜まってしまった方も多いと思います。
もしかすると、この御開帳が良いきっかけになるのではと思います
南無薬師瑠璃光如来
南無十二神将
南無神農尊
南無鳥海山大権現
合掌