==わたしにふさわしいホテル==
一言:喰われない魂
- 私にふさわしいホテル (新潮文庫)/新潮社
- ¥562
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面白かったです!
頑張っても頑張ってもなかなか報われない主人公の力強さに、爽やかさを感じる一冊でした。
小説化デビューをもくろむ女性が主人公。
彼女はかつての文豪たちが宿泊したというホテルに年一度泊まり、そこで執筆活動に励んでいる。
毎年恒例の贅沢だったが、今年は違った。
彼女の泊まる部屋のすぐ上に泊まっているのは、才能も枯れ始めたような大御所の小説家。
そいつが原稿を落とせば、その雑誌のその位置は私のもの…・・・
才能があろうがなかろうが、自分が好きなことをしたいなら、
気に食わないやつはバッタバッタとなぎ倒す、そんな女性主人公。
彼女は大学時代の演劇経験を活かして、自らの地位を築いていく。
頑張っても頑張っても、彼女の満足するところまではなかなかいかない、
ちょっとだけ不遇な境遇に、
応援したくなる気持ちだけでなく、悪役のもつ孤高の正義のようなものを感じて、
すかっとする爽快感を得ながら読み進めました。