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前回ホワイトハウスでのマスクの送別記者会見について書きました。

その時はトランプ、マスク両者ともまことに和やかな雰囲気を装っていたのです。トランプはマスクに感謝のしるしとしてホワイトハウスの金のカギを贈呈している。これは2024年4月に麻生太郎元首相が当時は大統領候補者だったNYのトランプタワーにトランプを訪問した際にもトランプから送られていた。

 

しかし多くはトランプとマスクの仲がいつまで続くのか疑問に思っていた。巨大なエゴの衝突は必ず起こると予言されていた。だが結局ビジネスマンとしてのマスクが勝ったと思い込まされた。何しろマスク翼下の企業は米政府との補助金で成り立っているようなもの。

だが先週6/5(木)の一日がかりのSNS合戦の結果、トランプとマスクの対立が一挙にエスカレートし炸裂した恰好。

 

 

 

まず原因ですが、マスクが下院を通過して上院に上がった予算修正法案を、人の道に反するひどい代物と酷評し、これを支持する上院・下院議員は2026中間選挙で落とす、と彼所有のSNS,『X』で脅かしたことだ。

この予算修正法案は複雑で一般人にはよくしくみがわからない。しかしこれが両院で通過すれば、記事にあるようにこの先は政府負債削減どころか逆方向で負債激増。

予算削減目的で、医療援助等の大きな社会福祉プログラムはマスクに従って容赦なく削減されたが、軍事・国境警備分野は膨張され、この法案の目玉の10%の富裕層が利を得る減税が2017年からの継続となりさらに税収入を大幅削減すると見積もられた。これでは政府の巨大債務を一挙に削減という一大任務を遂行するつもりだったマスクの面目は水の泡❕

 

少なくとも過半数以上の非富裕層米市民の恨みを確実に買っただけでトランプから体よくポイッされたと見られても仕方がない。このトランプ式何でもありありの修正法案を”BBB”、ワン・ビューティフル・ビッグ・ビルと呼び自画自賛しているトランプは怒った。そもそもマスクが怒っているのはこの修正法案で電気自動車の政府補助がバッサリ無くなったから、と記者団に説明すれば、誰のお陰で選挙に勝てたと思っている、とマスク。

 

予算を削減したかったらマスクの企業との契約を全部打ち切れば経費がかなり節約できる、とトランプ。そこでマスクはエプスタイン爆弾を投下。トランプはエプスタイン少女セックス・リーグに加わっていたので、トランプ司法省は関係書類の公表をしてない、と言うのだ。

トランプは非常に痛い点をつかれたようだ。何かの記者会見の途中だったが、慌てて打ち切り会場から退散した。それにあのバノンが横から、違法入国のマスクを国外強制送還にしろ、とSNSで援護射撃。

そこでマスクはさらに、トランプを弾劾せよ、とSNSをエスカレート。JDバンスを大統領に、とやった。『弾劾』というトランプにとっては禁句を持ち出したのだ。もうここまでくると関係修復は不可能ではないか、というのが大方の見方。マスクがトランプの前に跪いて頭を地につけ謝罪し途方もない巨額の金を捧げない限りは。

 

トランプは子供時代にADHDと診断され薬を服用していた。ADHD(注意欠如多重行動障害)は発達障害と見られている。学級に必ず一人はいる全く落ち着きのないクソガキのことだが成人しても治らないで悪化して反社会的性格障害につながるという説がある。ADHD・反社会的性格障害では他者にたいするエンパシー(配慮、思いやり)欠如よりも他者の嫌がることを意図的にするなどして残虐性に走る。つまりプレデター(野獣)だ。多くはトランプとマスクの衝突は単なる政策上の違いからと見ているが、果たしてそうだろうか?

 

またこの先は普通の人にとっては全く予想外です。何しろ両者ともども情緒不安定ですから何がトリガーになって怒り爆発となるか見当もつかない。トランプは暴徒化したロサンゼルスの街頭プロテストに勝手に州兵を出動させた。これなども自らの独裁欲が先に立ったトランプ流衝動的アドホック(行き当たりばったり)政策の典型に見える。