特定「空いていない」家 | 柿本 志信

柿本 志信

不動産FPのつぶやき(ボヤき)

業界そのものより、転居先のご近所ネタばかりとなり、いささか気が引ける。


東京では多摩地区でも「ニュータウン」がニュー(NEW)ではなくなる笑えない老朽化が進む中、況や仮にも「頑張れば池袋駅まで歩けなくもない」エリアに建つ建物の中には、かなり古くなったものもある。


きちんと手入れして(金かけてとほゞ同義だが)中々の「ビンテージ邸宅」になれば良いのだが、そんなの100軒中10軒未満ではないかと思う。

流石に住むに支障を来せば建て替え等を実行に移すだろうが、諸般の事情でそれが出来ないなら、売って賃貸に住み替えるか、リバースモーゲージを組むか等、あまり選択肢は無い。


「我慢して住む」も選択としてアリだが、空き家同様、むしろ生活上の廃棄物が増える。

所有者が明確なので勧告等は出来ても住居を奪う事にもなりかねない強制執行は実際のところ難しいだろう。


23区内では、そんな家は決して珍しくはないが、新居近隣に中々のスペックを誇る家がある。

場所が特定されると住人も私も困るので、アングルには配慮しつつ撮ってみた。





道路の右手、茂みの様なところが問題の家、隅を切っているので多分元位置指定の4m道路だと思うが、その半分程まで樹木が越境している。

飛び出し注意と言われて「止まれ」で止まっていては、右から来た子供を跳ねてしまいそうで怖い。


この撮影タイミング、奇跡と自画自賛したい位に交通量が多い交差点なので、区が知らない訳はない様だ。

写真の右に「自主的ゴミ集積場」があるのだが、「無断立入禁止」と掲示しているので今までも何らかのアクセスがあったのだろう。


この交差点を右折してすぐの道路沿いに家屋があるが、窓という窓全てから発泡スチロールや段ボール箱が嫌でも透けて見えるので、どんな生活をしているか想像するだけで怖い。

(あまり奥行きのある土地とは思えないので、家屋の奥行きも左程は無いだろう)


これから樹木が生育し台風も来る季節となるが、ある日突然大変な事にならないか心配が無いと言えばウソになる。

万一ここが通れなくなると、最寄駅の反対側出口に向かうのが大変になってしまいます…