大学入試では、予備校講師のうちの一部が昔から、テクニックだけで正解を導く方法をレクチャーしている。
(知人に予備校講師が複数いるので名誉の為付け加えるが、きちんと趣旨を学生に理解させて合格させる講師が大多数である)
ただ、近年はテクニックが蔓延しているのか、この様に憂慮する記事が載っていた。
同じ様な解法が資格試験にもあればいいのにね、と思いつつ、そんな技は完成しないまま今に至り、かつネット検索しても決定打は無いので、流石に多岐に亘る資格試験で裏技は無いのだろうと思う。
しかし、無勉でも合格出来る程の裏技ではないとしても、ボーダーラインを超えるか否かで1問取る裏技が無いかと言えば、そうでは無い気がする。
最近では、問題冊子を持ち帰る事が出来、誰でも解答にマークした答えを書き取って持ち帰っていると思うが、私の場合判断に悩んでとりあえず答えてきた問題については、問題冊子に”?”と書いておく様にしている。
”?”だらけでは困るが、後で解答速報と照合してみると、案外正解している事も多いので、真似は推奨しないものの、一例として私が試験会場で何を考えて枝を選んでいるか記してみる。
(当然ながら、マークシート試験のみ、記述・論述試験は対象外)
・これは、他のサイトに全く同じ記載があったのでリンクのみ
これの3頁以降の仲間はずれ探しテクは、かなり汎用的に使える。
(1頁の設例程簡単なものは見た事がないので、これについてはノーコメント)
・枝の文字数を見て、1枝だけ妙に長い時にはそれが正解
(「正しい」為には定義が要るので、どうしても長くなりがち)
・「分からないけど考えれば…」という時には無理に答えを出さず、見直し時に悩む様にする
(範囲が広くない試験なら、別の設問がそのままヒントになっている事も少なくない)
これは裏技じゃないか…
・断定形の文言が出たら、その枝は誤答を疑う
(その後に「しかし…」を補って正解になる枝だと思って見返すと、説明不足となっている事が多い)
・設問を「Aさん」、枝を「Bさん」の会話だと思って見てみると、的外れな枝が見えてくる事もある
(設問の意味が全く分からないと駄目だが、たまに別単元のキーワードが入っていたりする)
・語群選択式の問題の場合、ざっと設問を読んだらどこの空欄に入るか検討すべき枝なのか、グループ分けしてみる
(正解の枝の近くに引っ掛けを置くので、「2」「3」「4」「20」が候補に挙がるなら、「20」が正解の事は少ない)
ここからは、見直し時のテクニック(?)
・同じ選択肢を4連続で選んだら、どれか間違えていないか疑う
(3連続まではよくあるが、4連続は覚えている限り1回だけ)
・見直しに時間があるなら、枝別の分布を数えてみる
(1がやや少ない事はよくあるが、他の枝に極端に分布が集まる事は、資格試験では珍しい)
・問題数を1/4毎に分け、その中で選択肢が全て使われているか確認する
(稀に10問連続で「1」が登場しない等もあるが、ある程度ばらついた解答になる事が多い)
テクニックの話はここまでとして、試験の前・後にしておきたい事を少々。
・過去問演習の際「誤ったものを選べ」という設問が出たらラッキーだと思う
(誤った枝以外は公認の「正解の公式」が簡潔にまとまった文章なので、定義を覚える時等にそのまま流用する。勿論「定義」なので、本番でも目にする事は多い)
・試験委員は確認できるなら交代が無いか確認しておく
・役人が多い場合は原理原則論と時事ネタ(実務で知っておいて欲しい事)が出やすい
・学者が多い場合は、やはりその学者の関心に傾きがち
・交代がなければ、基本的には前年度踏襲
・2択まで絞れたが、最後で間違えた問題は、「絞った上で捨てた枝」が分かる様、問題用紙に書いておく
(大概2択まで絞れるという事は、最後の定義を絞り切れていない場合が多い、捨てた枝が正解だった場合あと覚える事は1つだけなので、そのまま努力すれば来年の合格が期待出来る)
まあ、あまり大した事は書いていないので、思い出したら追々書き足していきます。
2014/11/29追記 先日受験した試験で4連続同一選択肢にあたりました。
配点の低い設問の場合、まま有る事かもしれません。