一人でトボトボ歩いていると、哀しみが固まってできた小さな飛礫(つぶて)が乾いた心の壁に打ち当たって、ガランゴロンと空っぽな音を立て始めた。
これらの飛礫は、時間が経てば経つ程に、ぶつかりあって合わさって、きっとどんどん硬化して、終いには心のど真ん中をぶち抜いて大きな風穴を作る。
そうなると、入り込んでくる感情や感覚の全ては、この穴から外にドクドクと漏れ出していくので、心の内側には何も溜まらなくなって、僕は空っぽな侭、異様に重々しく感じられる身体を纏(まと)って、引き摺(ず)られる様に毎日を過ごす事になるんだ。