第1話 カリスマ社長誕生
人気アイドルFREEDAMSのメンバー、桜井麗子が何百万人というファンに惜しまれつつ引退した。コンサート
会場全体が、「ありがとう」という言葉にうめつくされた。
高橋美香「レイちゃん、おつかれさま」
美香は、目に涙を浮かべながら声をかける、それに続いてメンバー一同も続いて涙を流す。麗子にとって一生
忘れられない一日となったのだ。
そのころ、同時に、ある会社の設立の準備がちゃくちゃくと進められていた。そして、それを、任されたのが私、
神宮寺 聡である。
神宮寺 聡「はい、了解しました。予定通りに」
私、神宮寺 聡という男は、謎のコンサルティング会社ブレインの部長を務めている25歳である。性格は、冷静
沈着、成功のためなら手段を選ばない性格である。
社員A「部長、本当に大丈夫なんですか??リスクが、大きすぎるのでは」
神宮寺 聡「仕方があるまい、社長命令だ。従うしかない」
社員A「・・・・・・」
一方、引退コンサートを終えた麗子は、引退記者会見を終え、事務所社長、メンバーにも挨拶を終えた。今後
は、新たに事務所を探し、タレントとして活動をするはずだった・・・。
その後、麗子のマネージャーの電話には、多数の番組出演の依頼が殺到した。当然、事務所もすぐに見つかっ
た。さすが、元人気アイドルだけのことはある。
麗子のマネージャー「はい、ありがとうございます。はい、はい、よろしくおねがいします」
マネージャーも思わず安堵の笑みを浮かべた。そして、麗子のそばに駆け寄る。
麗子のマネージャー「仕事が入ったぞ、やれやれ、最初は、どうなるかと思ったが心配はいらなかったよだね」
麗子「うん、わかった」
と一言、新たな気持ちで再出発しなきゃと思いながら仕事内容を聞いていた。
そんなある日、いつもどおりマネージャーに電話が入った。
麗子のマネージャー「もしもし、サテライトプロダクション桜井麗子担当マネージャーのものですが・・」
神宮寺 聡「もしもし、初めまして、こちら、株式会社ブレインの神宮寺と申します。本日は、桜井麗子さんに
オファーの依頼の件でお電話させていただいたんですが、よろしければお時間いただけないでしょ
か?」
麗子のマネージャー「はい、どういったオファーでしょうか??現在、こちらもオファーが立て込んでいて今すぐ
とはいきませんが・・・」
神宮寺 聡「そうですか、電話で話すのもあれなので、どこかでお会いできませんか??近くのカフェでも」
麗子のマネージャー「電話では話せない内容なんですか?」
神宮寺 聡「そういうわけではないんですが・・・」
麗子のマネージャー「申し訳ありませんが、こちらもゆとりがないもので、今回はお断り・・・・」
麗子「いいじゃん、行ってみようよ。面白そうだし、カフェも最近行ってないし何ならいいとこ知ってるよ」
麗子のマネージャー「何言ってるんだ??オファーの内容も明かさないし、えたいの知れないやつなんだぞ??
そんなやつを相手にしてる暇はないんだぞ」
麗子「健ちゃん(麗子のマネージャー)、今は、何でもチャレンジしてみないと分からないじゃん。やってみないと
わからないよ」
麗子のマネージャー「・・・・・・・そうだな、わかった。麗子の言うとおりかもしれないな」
麗子のマネージャー「わかりました。打ち合わせの時間は、こちらの都合にあわせてもらうことになるが、よろし
いか?」
神宮寺 聡「はい、けっこうです。それでは、お待ちしておりますので」
そして、アポをとった後、麗子は、受けたオファーを坦々とこなすのであった、さすがは元アイドル、番組での観
客の受けといい、TVの視聴率も申し分なかった。そのころ、私は、本社にもどり、桜井麗子のデータを確認して
いた。
神宮寺 聡「・・・・・・・・・・」
桜井麗子→元FREEDAMSメンバー、引退後、タレントに転身後、多数バラエティー、ドラマに出演。
性格→明るく元気であり、常に物事をポジティブに考える。考えるよりまず行動。
神宮寺 聡「・・・・・・・・・」
果たして、桜井麗子に任せてやっていけるのか全く予想がつかなかった。そう考えてる間に、桜井麗子との
待ち合わせ時間がやってきた。待ち合わせのカフェにて・・・
神宮寺 聡「お待ちしておりました、お会いできて光栄です、桜井麗子さん。私、こういうものです」
麗子とマネージャーにそっと両手で名刺を差し出す
麗子「ん??すいません、何と読むんですか??」
神宮寺 聡「ジングウジ サトシと申します。よろしくお願いします」
麗子のマネージャー「さっそくお尋ねしたいのですが、おたくの会社ではどういった関係の業務を?」
神宮寺 聡「はい、本社では主にコンサルティング業務をさせて頂いてまして、お取引企業様への業績アップの
お手伝いをさせて頂いております」
麗子のマネージャー「そのような企業が、うちらに何の御用でしょうか?」
神宮寺 聡「実は、現在、新企業の立ち上げのお手伝いのキャンペーンをしておりまして・・・」
麗子のマネージャー「それは、つまり麗子に新企業の社長になれと・・・」
神宮寺 聡「早い御理解で感謝いたします」
麗子のマネージャー「申し訳ありませんが、この話は、お断りさせて頂きます。麗子にタレントという職がありなが
ら、やめて新企業の社長をやれと・・・、非常識にもほどがある」
神宮寺 聡「いえいえ、タレント業を続けて頂いてけっこうです。」
麗子とマネージャーは、その言葉に驚きを隠せなかったと同時に、マネージャーは、呆れた顔を見せた。
麗子マネージャー「冗談も休み休みにしろ、バカにしてるのか?」
神宮寺 聡「あくまで、本気ですが・・」
麗子「・・・・・・・・・やるよ」
麗子は、少しの沈黙のあとそっと答えた。
麗子のマネージャー「おい!!正気か?!麗子」
麗子「うん、本気だよ」
神宮寺 聡「そうですか、良い答えを頂き感謝いたします」
こうして、桜井麗子との契約が成立し、新社長桜井麗子が誕生することとなった。