の香り???。
初夏と呼ぶには早すぎる時期です。
ただ、それでも私は夏の魔力に身を浸したい心境でございました。
頭を空っぽにしてはしゃぎまわる開放感を感じて突っ走りたかったのです。
周囲を見渡せば個性顕現、多種多様な人間が慌ただしく次の準備をしておりました。
坂本祥子(さかもと しょうこ)はギラギラした目で、小屋にある膨大な量の武器を手にして確認しております。私に対して特にこれといった挨拶もしてはきません。さほどの興味も持たず、己の目的達成のため私たちを利用しようとしている魂胆でしょう。
快活な女性なのでしょうが、私は息苦しさを感じておりました。
大久保崇広(おおくぼ moncler
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たかひろ)はフラフラと歩き回り、何かブツブツと独り言をつぶやいております。仲間を仲間と思わず、人を人と思わず、とにかく何もかもを踏み台にして自らの野望を実現しようとしている男。
確かに作戦を練る力は天才的なのでしょうが、私は心底軽蔑しておりました。
斎藤勘次郎(さいとう かんじろう)は坂本の傍で何やら小間使いのようなことに汗を流しております。どうやら斎藤はもともと坂本に懸想しており、彼の目にはそれしか映っていないようでございました。
沖田春香(おきた はるか)は相変わらず飄々としており、真意がわかりません。新政府側だった彼がなぜ「マシガニオ」の一員になっているのかも不明。ウイルス発生当初に層雲峡(そううんきょう)で彼には救われておりますが、一向にその話を持ち出してはきません。それが不気