るのか分からない。
「あの日以来、私、源ちゃんが本気で怒っているのを見たことがないし???。」
「??????。」
「だから、さっきも訊いたけれど、余程冷静な精神力を持っているか、そうでなければ余程の鈍感なのかって???。」
「??????。」
「でも、その答えは、源ちゃんが言った鈍感なんかじゃない。
それは、源ちゃん自身もそう思っている筈。
だったら、残るはひとつ???。
そう、冷たすぎるほどの冷静さ???。」
「??????。」
周囲を歩いている人達から見れば、腕を組んだ若い男女が、こんな会話をしているとは夢にも思えないだろう。
源次郎は、そう思いながらも、ただひたすらに美由紀の話を聞こうとする。
「ここまで言っても、源ちゃん、反論してこないのね?」
ホテルのフロントマンに教えてもらった大きな交差点に来たところで、美由紀が言ってくる。
「は、反論って???。」
「私が、どう言おうとも、それはそれで黙って聞いて置こうって思ってる???。
違う?」
「??????。」
源次郎は、自分の気持の中をいきなり開けられたような思いもしたが、それでも何も言わなかった。
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というのが正しいかもしれない。
「そんな源ちゃんを羨ましく思ってるのかなぁ???、私。」
「ん?」
「だってさ、とても私には真似できないことだもの。
女の心って、本当に小さいものなのよね。
僅かな事で、すぐに一杯一杯になっちゃうの???。
それなのに、源ちゃんって、次々と、そうしたことも平気で胸の中に仕舞い込めてしまうんだもの???。」
美由紀が、身体を右へと捻りながら言った。
(つづく)
第2話 夢は屯(たむろ)する (その