「東京の大学におられたそうで???。」
オヤジさんがポツリと言ってくる。
しかも、その目は源次郎を見てはいない。
大き目の魚を捌いているらしく、じっと手元を見つめたままでだ。
手には出刃庖丁が握られている。
その庖丁がまな板を打つ音が鋭く響く。
「ええっっ! ええ???、まあ???。」
源次郎は、驚きのあまりに座っている椅子から滑り落ちそうになる。
まさか、いきなり源次郎自身の話になるとは思ってもみなかったからだ。
それでも、何とか、そう答える。
いや、そう答える他は無かった。
「美貴とは、どこで?」
相変わらず、オヤジさんは源次郎を見ない。
それでいて、研ぎ澄まされた感覚を源次郎に向けてくる。
庖丁を振り下ろす音がそれを物語っている。
「えっ! ど、どこで???とは?」
源次郎は、問ralph lauren シャツ
ラルフ ポロ
chaps シャツ
われている意味を必死に考える。
恐らくは、「どこで出会ったのか?」という意味なのだろうとは思うのだが???。
「どうして、あの子なんだ?」
オヤジさんは、また質問を重ねてくる。
まだ、先ほどの質問に源次郎が答えてもいないのにだ。
「ん? ど、どうして?」
またまた、源次郎はその意味を考えなければならなくなる。
「あの子のどこが???。あんなじゃじゃ馬なのに???。」
「そ、そんなぁ~???。とても、素敵な娘さんですよ。それに???。」
「ん? それに?」
「う~んと???、とてもしっかりとされていて???。」
源次郎は、背筋に汗が浮くのを感じながら答えている。
「しっかり? そ、それは無いだろう! 世間知らずもいいところだ???。」
「い、いえ! それだけは、はっきりと言えますよ。」
どうしてか、源次郎はその答えだ